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“17歳黒ギャル社長”のその後…覚せい剤と大麻で留置所に入っていた

“シャブは自殺行為”と知っていたはずなのに…

KONOMI 留置所ではノーブラに上下スウェットに着替えさせられ、規則正しい生活となる。KONOMIさんは「659番」と呼ばれていた。7割が外国人で、同部屋に入っていた日本人は彼女ひとりだった。施設内は負のオーラが蔓延しており、なかには言葉が理解できず、先が見えない不安から精神を病む人もいた。彼女も多くの人に迷惑をかけた罪悪感から当初は絶望していたという。 「自分も大変でしたが……それよりも私が通報したことで彼がどうなったのかが心配でした。ビジネスパートナーでもあり、一心同体だと思っていたので今後はどうなるんだろうって。数日が経つと薬も抜け、身体と頭がクリーンな状態になった。それと同時に、心にぽっかり穴が空いている気がした。  彼とはお互いの弁護士を通じて、手紙で文通していました。今回こうなった一番の原因として、『シャブ(覚せい剤)にヤラれたな』って思いが強い。私を殴ったのも彼じゃなくてシャブ……。もちろん、手を出した自分たちが悪いのですが、“シャブは自殺行為”とはこういうことなんだなって。  実は、過去に付き合っていた男性がシャブで飛び降り自殺しているんです(※当時は相手が覚せい剤をやっているとは知らなかった)。別れてから、私の誕生日に『おめでとう。幸せな未来を作っていけよ』とメッセージが届いたあと、しばらくしてから突然の訃報が入ったんです。あれほど悲しかったはずなのに、それなのに、なんで私は……」  そして、KONOMIさんは言葉を詰まらせた。そんな自分に嫌気が差したのだ。しかし留置所生活の間は、自殺した彼が何度も夢に出てきたという。 「相談する人もいなくて、先が見えない不安や寂しさに押しつぶされそうなときは夢に出て来てくれた。もしかしたら、見守ってくれているのかなって……」

「この経験を決して無駄にしない」

KONOMI 元タレントの田代まさし氏が11月6日、覚せい剤の所持で再び逮捕されたことも記憶に新しい。 「シャブ中になると『シャブをやらないことは、水中で息ができないくらい苦しい』とも言います。人は理性ではなく本能や感情で生きるから、我慢することからワクワクは生まれないんですよ。シャブをやっているときは、趣味や趣向と同じで『止めろ』と言われても自分が好きなものを否定された気になってしまう。自分で変わりたいと思う大きなきっかけがないと止められずに繰り返してしまう。そんな怖さがある」  KONOMIさんは薬物にまつわる悲しい出来事を経て、断ち切る決意をする。 「一寸先も選択の連続。結局、明暗を分けるのは他の誰でもなく、自分のひとつひとつの行動なんですよ」  いっしょに捕まった彼とも別れることにした。現在は一切連絡をとっていないという。結局、3か月の長期に及んだ留置所生活。しかし彼女は「この経験を無駄にしてはならない」「留置所で気づけたことも多かった」と話す。 「中学で実家を離れてからはひとりで生きていくと思っていました。でも、両親が面会に来てくれて、警察からは『わざわざ遠方から来るなんて初めてだよ』って言われました。両親は何よりも先に私の身体を気遣ってくれて。今までは自分の良いことしか話していなかったのですが、逮捕されたことを機に心の距離が縮まって、何でも相談できるようになりましたね。ほかにもたくさんの人が面会に来てくれて、こんな私でもまだ味方でいてくれる人がいる、ひとりじゃないんだ、支えられているんだなって……。  留置所では否が応でも今後の人生を考えます。もちろん、もう留置所に入りたくはないけど、良かったと思えることもあったんです。弁護士とやりとりするための“被疑者ノート”を書く時間があるのですが、私は今の考え方やここから出たあとに何をするべきか、詳細を記していました。20歳で設立した会社でやること、例えばアパレルや飲食店、アプリなども展開しようと思って、そのアイデアやシナリオを綴りました。人生は結果として良いことと学ぶことしかない、意味のない時間はない、この経験もすべてビジネスに変えてやろうって……。これは私の独自の経済圏になると確信しました」
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シャブで全てを失った彼女の今
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