グラミー賞で3部門受賞“リゾ”って何者? 体型批判をポジティブに圧倒
体型批判に一石を投じる「ボディ・ポジティブ」の提唱者
また、リゾは自身のファッションに関して、「ファッションは自分に届かない、手に入れられない何かじゃない」、「あなた個人の美を発見する、あなたの趣向を満足させるツールよ」という力強い言葉を発信している。 ありのままの自分に自信と美しさを持とうというリゾの姿勢は、2012~2013年頃から盛り上がりを見せてきたボディ・ポジティブムーブメントとバッチリ噛み合うもの。“女性はおしとやかに”“女性は痩せていなければ美しくない”といったステレオタイプな考えを、過去のものにするアイコン的な存在だと言えるだろう。
辛い過去を乗り越えて輝く、ポジティブなリゾの名言たち
Webメディア「Glamour Magazine」では、自身のファッションやスタイルが「勇敢だ」という声に反論。「ビキニ姿のアン・ハサウェイを見て、彼女を勇敢だとは呼ばないでしょ」、「これは女性に対してのダブルスタンダードだと思う」と核心を突いたコメントを残している。 そんなリゾだが、生まれながらにポジティブだったわけではないようだ。かつてラジオに出演した際には「ポジティブでいようと頑張っているの」と語ったこともある。下積み時代には、車や家、そして最愛の父すら失い、どん底のホームレス生活をしていたという彼女。しかし、逆境と世間のレッテル貼りにめげず、“自分を愛すること”を貫き通したことで、栄光を掴んだと言えるだろう。 ――見た途端に元気になってしまうような溢れんばかりのパワーで、「何サイズでもどんな格好をしていても私はイケてる。それだけ!」というシンプルで力強いメッセージを発し続けるリゾ。同調圧力や価値観の凝り固まった現代で、ビカビカと輝く彼女の爆進は2020年も止まらないだろう。<文/TND幽介(A4studio)>
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