更新日:2023年05月24日 14:18
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コロナ休校「シングルマザーの熟女キャバ嬢」に大打撃。仕事中の預け先がない…

熟女キャバクラでは子連れ出勤ができない

 今回の一斉休校において企業は子連れ出勤などの対策をとっているというが、熟女キャバクラではそういうわけにもいかない、と咲子さんは頭を抱える。続いて、話を聞いたのは高校生と中学生の息子を持つミキさん(仮名・42歳)。 「もう本当に毎日、食事を作るだけでも大変。特に長男はずっと部活をやっているので夏休みも家にいることが少なかったのに、今週から毎日いるようになりましたからね。3食作らなければいけないので常に買い物も行かなくちゃいけないし。スーパーで買い占めが起こっているのは、そういう家が一気に増えたからでは……とも思います。  さらに長男は部活三昧で塾もバイトもしていなかったので、宿題だけで勉強が付いていけるのかという不安も。休校の間だけ塾に入れても良いのですが、いつまた部活に行けるようになるか分からないし。家庭教師もコロナの影響でオンラインのほうが良いのか……など、考えることが山積みですよ。 通帳を眺める女性 しかも私、昼間は自宅でネイルサロンをしているんですよ。マスクと消毒は常にしているのでコロナによるキャンセルはそこまでなかったのですが、常にお客さんが来ているので子供達も少し落ち着かないみたい。普段なら学校に行っている時間にしか来なかったのだから、仕方ないのですが……。  一応、長男が気を遣ってくれて次男と一緒に公園で野球とかしてくれているようです。外はなるべく出てほしくないけれど、カラオケやゲーセンに行かれるよりはマシですよね。子供達には気を遣わせて申し訳ないですが、キャバクラでも感染者が出たことで店はますます暇になりそうなので……。しばらくはネイルだけが頼みの綱になりそうです」  今回の一斉休校や企業からの在宅勤務要請により、ミキさんのように自宅で仕事をしながら子供の面倒を見なければいけないという人達も増えている。これからの拡大状況によっては、キャバクラといった夜の店への客足が遠のき、出勤を削減される嬢も出てくるだろう。昼夜働くシングルマザーのための救済措置を改めて考え直すべきなのかもしれない。<取材・文/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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