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100円ショップの充電ケーブルは使っても大丈夫? 分解してみた

 最近は、スマホやタブレットを複数台所持する人が増え、そのケーブル管理も大変です。  そこで便利なのがマルチ充電ケーブル。1本の充電ケーブルで、さまざまな端子の端末を充電できるため、このケーブルを使うことで、カバンの中でケーブルを探す煩わしさから開放されるというわけです。  ところでこの100円ケーブル、実際の使い勝手はどうでしょうか? そこで今回は、100円ショップで気軽に買える充電ケーブルを検証してみます。

100円ショップでは、さまざまなタイプや長さの充電ケーブルが販売されている

そもそも充電ケーブルとしての性能はどうか?

 今回検証したケーブルは、100円ショップで購入できるマルチ充電ケーブルとリバーシブルケーブル。まずはケーブルの見た目から。  ライトニング対応ケーブルはどれも片面端子のみとなっており、差し込みの際に向きを見極める必要があります。片面とは言え、リバーシブルケーブルは充電と通信が可能と高性能。かたやマルチ充電ケーブルでは線が細かったりライトニング端子のピンが片面6ピンとなっているなど、コストカットが見受けられます。そのため、マルチ充電ケーブルのほうは、通信に使うことはできず充電専用となっています。  どちらのケーブルも、差し込みの際の向きが判りやすいように文字が印字されており、裏表を間違えることはないように作られています。

ケーブルにはMicroUSBやLightningでは裏表を示すマークが印字されている

 次は充電性能を見てみましょう。  用意したACアダプタはQC(クイックチャージ)対応、最大3AのACアダプタです。リバースケーブルはクイックチャージと呼ばれるスマホやタブレットを高速充電可能にする機能(以下QC)に対応しているので、QC対応充電器を使うときちんと作動しているのがわかります。検証ではQCは9V/1.1Aをキープ、iPhone充電では5V/1Aと非常に満足度の高い数値を計測しました。  かたやマルチ充電ケーブルはQCを認識せず、通常充電のみ対応となっていますが、2台同時に充電しても、そこそこのアンペアを提供してくれました。高速充電はできませんが、2台充電できるのが強みです。  とはいえ、そんなマルチ充電ケーブルでも、2台同時充電では出力がやや弱まり5V/1.5Aを計測。1台の場合は5V/0.7Aと控えめな数値を計測しました。やはり1ポートからの2台同時充電は、厳しいと言わざるを得ません。

各ケーブルの充電状況。どのケーブルも100%になるまできちんと充電可能だ

結局、100円の充電ケーブルは使えるのか?

 最後は、ケーブル自体を分解してみます。  どちらも非MFi認証(MFiはApple公式認定品)なので作りはチープです。コストカットが随所に見受けられ、まずケーブル類にシールドは存在しません。さらに心線は細く、断線のリスクが見受けられます。どちらのケーブルも長期間の利用は想定されておらず、短期間使い捨てと言った感じでしょうか。

Lightning端子を分解したところ。樹脂でコーティングされており断線対策はしているようだ

 以上の検証結果から、筆者は100円ショップの充電ケーブルはノイズや断線などのリスクはあれど、使っても問題ないと判断。ただし、長期常用は難しいため、緊急時に数回使えれば御の字という事で1本カバンに忍ばせておいてみてはどうでしょう? ※すべてのケーブルが上記に表示した数値を示すとは限りません。個体差等ありますのでご注意ください。テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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