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試合に出られない不遇に本田圭佑を奮い立たせた魔法の言葉とは?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第201回 サッカー サッカー選手の本田圭佑は小学校の卒業文集で「世界一のサッカー選手になる」「ヨーロッパのセリエAに入団する」と宣言していました。そしてその宣言通り、Jリーグ、オランダ1部リーグ、ロシア1部リーグでキャリアを積んだあと、2014年から2017年までセリエAのACミランに所属しました。  とはいえ、本田のサッカー人生がいつも順風満帆だったわけではありません。ガンバ大阪のジュニアユースに所属していた中学時代、彼は試合に出られずにいました。「プロになる、日本一になる、世界一になる」と己を奮い立たせてきた彼にとって、この足踏みが苦しいものだったことは想像に難くありません。  幼稚園の頃からの友人でサッカー仲間だった中井宗太は、『実現の条件本田圭佑のルーツとは』(東邦出版)の取材で、その頃の本田が「オレは絶対に落ちていない。あの面子の中で、オレが落ちているはずがない。先生と考え方が合えへんだけや」と語ったと答えています。  しかし、本田はある頃からそうした不満を口にしなくなり、「オレ、ガンバで腐ってへんよ」と言い始めたと言います。不満を漏らしていたのが、「オレはガンバで腐らない」と決断する。こうした決断に常に人物の影響があります。「あの時、あの人が、ああ言ったから。だから自分はこうするんだ」ということがあって、人は何かを決断します。  本田の「腐らない」という決断に影響を与えたのは、ガンバ大阪のジュニアユースで指導者をしていた島田貴裕です。島田は本田に対して、 「おまえなあ。すねてて、なんかええことあんのか? それやったら腐っとけや。でも、なんもええことないやんか。やることは他にあるんとちゃうんか」と投げかけました。それから本田は「オレはガンバで腐っていない」と繰り返すようになりました。  この時の本田の心情は「激励」です。島田の言葉は、本田を不満の檻から蹴り出してくれました。このようにあらゆる心情は人と人の結びつきによって生まれ、決断の根拠になり、粘り強く行動するための原動力になります。そして本田の場合、その心情は激励でした。
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