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ユニクロの急成長は、柳井社長が“あるオッサン”に出会って始まった

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第198回 アパレル ユニクロは「SPA」というビジネスモデルを採用しています。SPAは製造と小売の両方を自社で行うビジネスモデルで、アパレルではZARAやH&M、アパレル以外ではニトリなどが採用しています。  創立した当初のユニクロはメーカーから仕入れた商品を販売する、一般的な小売店でした。それが自社で製造するようになると、フリースやヒートテックといったヒット商品が生まれ、急成長を遂げました。このビフォーアフターには、創立者である柳井正の「これからはこうしよう」という決断があります。  あらゆる決断には「人物の影響」があります。「あの時、あの人が、ああ言ったから。だから自分はこうするんだ」ということがあって、人は何かを決断します。柳井正の「自分たちで商品を作る」という決断に影響を与えたのは、香港初のアパレルブランド「ジョルダーノ」の創立者、ジミー・ライです。  ジョルダーノは低価格で高品質なポロシャツを製造・販売しつつ、同時にアメリカ大手アパレルチェーン「リミテッド」のセーターの生産も請け負っていました。「これだ」と思った柳井正は、その創立者であるジミー・ライを訪問します。  この時のことを柳井正は自著『一勝九敗』(新潮社)で次のように記しています。「彼は、ぼくと同じ年齢。失礼を承知で言うと、パッと見は大したことないオッサンが大したことをやっているな、という感じだった。『この人にできて、ぼくにできないはずはない』。そう思った。彼からは『商売には国境がないこと、製造と販売の境がないこと」を学んだ」。  柳井正の心情は「同格」です。この人にできるんだから、自分にもできるはずだ。成功した人間が「失礼な話だけど」と前置きしつつ、「これくらい自分にもできると思って始めた」と振り返ることは珍しくありません。
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人物の影響はモチベーションになる
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