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試合に出られない不遇に本田圭佑を奮い立たせた魔法の言葉とは?

共感が記憶を引きだす

 心情は不満を解消してくれる激励だけに限りません。「やりたいことがない」と自分を持て余していた時に、「自分のやりたいことはこれだ」と心を揺さぶられる情熱。「もうダメだ」と落胆していた時に心を救われるなぐさめ。ずっと自分の本音を抑えてつけていた時に、その本音を聞いてくれる人が現れて吐き出させてくれる自己開示。人生の節目節目で、私たちは自分の心を整理するために、他人の手助けを必要とするのです。 「愚痴ってもしかたない。周りをテンションを下げるだけだ。やめるべきだ」と考えても人の気持ちは変わりません。勉強した方がいいのに勉強できない。運動した方がいいのに運動できない。もっと一生懸命働いた方がいいのに、一生懸命に働けない。私たちは常日頃からこうした理屈では片付けられないモチベーションにの問題に悩ませられています。そして、そうしたモチベーションの問題を解決するのが、人物の影響です。  人物の影響は、今から誰かに何かを言われるだけが手段ではありません。私たちはこれまでにも色々な人から色々なことを言われいます。そして、その記憶は自分の心の引き出しのどこかにしまわれています。  その記憶を引き出すのは共感です。誰かの体験談を聞いていて、「そういえば自分にも似たようなことがあった」と思い出して、その時の心情までもがよみがえってくる。すると、その心情が決断の根拠になり、粘り強く行動するための原動力になってくれます。もし目の覚めるような激励を誰かに受けたことがあれば、ぜひその時のことを思い出してみてください。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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