カーライフ

ダム界の富士山「黒部ダム」の魅力。波動砲のような大放水にカーマニアも絶句…

昭和の年季の入ったダムは最新ダムよりカッコいい!

 黒部ダムはダム単体でも凄いが、それよりもロケーションが凄すぎる。世界的に見ても、ここまで険しい山奥にある巨大ダムは他にないんじゃないか!?
黒部ダム

はるばる来たぜ! 黒部ダム!

黒部ダム

黒部ダムの周囲は険しい山です

 しかも黒部ダムは、6月26日から10月15日まで、毎日朝から夕方まで観光放水をやってくれる。当日は大雨だったが、晴れていれば放水に虹がかかるらしい。
黒部ダム

黒部ダムの観光放水はまるで波動砲!

黒部ダム

放水を真上から見るとこんな感じです。あまりの高さに目まいがします

「1週間前に群馬県で最新の八ツ場ダムを見ていたせいもあり、黒部ダムのレトロ感というか、年季の入った、しかし現役の昭和の巨大構造物の迫力には圧倒されました。深淵なる山間のなかに、大迫力のダム。八ツ場ダムより黒部ダムのほうがカッコよく見えてしまうのは、古いクルマがよく見えてしまうカーマニアの性かもしれませんね」(担当K)
八ツ場ダム

八ツ場ダム

 そう言えば黒部ダムの完成は昭和38年。首都高は昭和37年。どちらも私と年齢がほぼ同じだ。黒部ダムや首都高には、戦後昭和史が詰まっている。同年代としてつい目頭が熱くなる。
黒部ダム

カメラ業界でもっとも石原裕次郎似の流し撮り職人も感動してました!

「ただ、見学ルートが確立されているせいで、ホントに立派な観光地ですね……」(担当K)  黒部ダムは山で言えば富士山みたいなもので、一度は登っておきたいけれど、メジャーすぎる感は確かにある。当日は天候と新型コロナの影響でガラガラだったが、通常は凄い人出で、週末は電気バス等の乗り物に乗るのも混雑で大変なのだ。
黒部ダム

さすがダム界の富士山! 観光地となってます!

「これでようやくダムを語る資格を得た気がしますが、富山ルートは未踏なので、次回は富山から入らねば!」(担当K)  乗り物マニア的にも、ケーブルカー⇒バス(春は雪の大谷を通過)⇒トロリーバス⇒ロープウェイ⇒ケーブルカーと乗り継ぐ富山県側は断然魅力的だ。途中の景色も凄まじく雄大だし。
黒部ダム

黒部ダムの富山ルート(黒部ダムオフィシャルサイトより)

「まあ、ダムとしての迫力は、神奈川県の宮ケ瀬ダムも負けてないなと思いました。クルマで直接行けますし、都内の方は、先に宮ケ瀬ダムに行くのがいいかもしれません。下からダムを見上げられるので、黒部ダムとは違った迫力を手軽に満喫できますから」(担当K)
宮ケ瀬ダム

宮ケ瀬ダム

 黒部ダムの場合、バスやケーブルカーなどに乗らないと行けないのも、現在に限っては弱点。多くのダムはクルマで直接行けるので、感染防止を優先するなら、ほかのダムをオススメします。新型コロナの感染拡大が落ち着いたら、ドライブがてら、足を運んでみてはどうでしょうか。 取材・文/清水草一 撮影/流し撮り職人
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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