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「1キロ弁当」が大ヒットの弁当屋。コロナ禍で収益が向上した理由とは?

 長引く新型コロナウイルスの影響で、飲食業界も大ダメージを受けている。出口の見えないコロナ禍を乗り切るために、テイクアウトやデリバリーなど試行錯誤を強いられる店舗が多いなか、今年に入ってからも順調に売り上げを伸ばしている弁当屋が存在する。

ショップセンター閉店で弁当屋に訪れた転機

 約10年に渡って江東区亀戸で24時間営業を続けるキッチンDIVE。2020年7月の売り上げは約1400万円を記録。7月だけで1万4557人ものファンが来店した人気店だ。
キッチンDIVE

亀戸駅から徒歩2分ほどに位置するキッチンDIVE

キッチンDIVE

店内にはインパクト溢れる弁当や総菜が盛りだくさん

「もともと200円の激安弁当屋としてオープンしました」とは、キッチンDIVEで店長を務める伊藤慶氏。 「マクドナルドさんの65円のハンバーガーや、吉野家さんの250円の牛丼に行列ができていたのが印象的だったので、値段で勝負ができる低価格の弁当屋を始めることにしたんです」
200円弁当

現在も販売を続ける200円弁当

300円弁当

300円弁当はこの驚異的なボリューム

 伊藤氏の読みはあたり、近隣の住民を中心に客足は伸びていたが、約4年前に転機が訪れる。 「店の近くで営業していたショッピングセンターのサンストリート亀戸が閉店しちゃって……。その影響で客足が遠のいて売り上げが3~4割減。挽回するためにまずは客単価を上げようと考え、高価な商品も販売することにしました」  こうして生まれたのが、店の主力商品である1キロ弁当や1キロおにぎり。名前はもちろん、見た目のインパクトもバツグンの商品だ。Twitterを使ったプロモーションも話題となり、キッチンDIVEは激安弁当屋から、大食いに愛されるドカ盛り弁当屋へと華麗な変身を遂げた
1キロおにぎり

『まんが日本昔ばなし』に出てきそうな1キロおにぎり。残念ながら、現在は弁当の販売に注力していて、1キロおにぎりは製造中止に

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1000円弁当が一躍、看板商品に
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キッチンDIVE
東京都江東区亀戸6-58-15
https://www.youtube.com/channel/UCo9e_ilRlTxHTCFAcaLR2-w
営業時間/24時間営業
定休日/無休
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