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コツコツ貯めた貯金1000万円をどう増やす?コロナ下の資産運用

 老後資金問題にコロナ禍による不況が重なり、我々のお金に関する不安は増すばかりだ。しかし、こんな時代だからこそ少しずつでも資産を増やし、漠然とした将来不安に向き合わないといけない。ウィズコロナ時代でも“手堅く”資産を増やす方法を、「お金のプロ」たちが徹底解説する!

「このままでは老後が危ない」貯金をどの資産に移すべきか?

40歳の(新)投資戦略 新型コロナの流行を契機に、意外にも投資熱が高まっている。ネット証券では日本株の売買代金が急増し、FPや投資アドバイザーの元には資産運用の相談がこれまで以上に舞い込むようになったという。 「金融資産は銀行預金だけ。家のローンや子供の学費を考えると、このままでは老後資金が足りない」 「コロナで給料が減ったうえに同僚が資産運用をしだした。自分もこのままじゃいけないと思って」  FPの事務所ではそんな声が連日飛び交っているというのだ。 「それだけ今回のコロナ禍で“お金への意識”が変わった人が多いのでしょう。少額の積み立てでも今からやるのとやらないのとでは、大きな差が出る。将来的な収入減に備えて貯金するのは大事ですが、過剰に現金ばかりを持っていては、逆にリスクも高くなります」  そう話すのは、家計再生コンサルタントの横山光昭氏だ。投資熱が高まる一方で、日銀によれば6月の全国の銀行預金平均残高は前年同月比8%増の786兆1263億円になった。伸び率、残高ともに過去最高で、特別定額給付金が預金に流れた影響が大きいという。いまだに「生活防衛=貯金」というマインドが根強い証拠だ。 「リストラなどいざというときのために半年~1年分の現金を持つことは必要です。ただ、収入減が予想されるならその分を運用で増やす必要がある。余剰資金は投資に回したほうが賢明でしょう」

コツコツ貯めた貯金1000万円を運用したい

 では、40歳という年齢を考えたときに、どのような投資戦略が必要なのか。ケース①(は実際に横山氏が顧客にアドバイスした運用例だ。「コツコツ貯めた貯金1000万円を運用したい」という38歳の独身男性に対して、3つの資産に分散させる提案をしている。 ▼Case01 38歳・独身・賃貸
40歳の(新)投資戦略

同僚が資産運用を始めたので、自分もやらないとマズい

年収400万円/総資産1000万円(全部銀行預金) →銀行預金350万円+先進国株60%、日本株30%、新興国株10% ・投資対象 日本株→eMAXIS Slim、国内株式(TOPIX) 先進国株→eMAXIS Slim、先進国株式インデックス 新興国株→eMAXIS Slim、新興国株式インデックス  貯金は年間生活費の350万円でも十分。毎月の積み立てで、年利5%を目指す。 === 「この方は年間生活費が350万円ほどだったので、預金は1年分あればいいと思います。『日本株:先進国株:新興国株=3:6:1』の資産配分を目指して、月3万~5万円をインデックスファンドで積み立てるプランを提案しました。ある程度まとまった資産を移したいなら相場次第でETFを買う手もあります。どちらにせよ『長期運用・分散投資』が基本です。節税効果の高いつみたてNISAやiDecoも併用すべきでしょう」 ●横山氏のアドバイス  一気に資産を移すのではなく、月3万~5万円ほどをインデックスファンドで積み立てて、いずれは資産配分を目指します。預金は1年分の生活費をメドにして、収入が増えれば積立額を増やすのもアリだと思います。
40歳の(新)投資戦略

横山光昭氏

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