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コツコツ貯めた貯金1000万円をどう増やす?コロナ下の資産運用

子供がまだ小学生、家のローンも残っている

 また、元プライベートバンカーで資産運用アドバイザーとして活動する世古口俊介氏は、さらに資産を分散させるプランを提案する。ケース②は47歳男性(既婚・子供2人)へのアドバイスだ。 ▼Case02 47歳・既婚・持ち家
40歳の(新)投資戦略

運用をしておらず、子供がまだ小学生で、老後資金が不安

年収800万円/総資産2500万円/銀行預金1000万円/持ち家1500万円(+ローン残債1500万円) ●金融資産1000万円→銀行預金400万円/先進国株200万円/先進国債券200万円/日本株100万円/新興国株100万円/可能ならば、不動産投資も! ・投資対象 日本株→eMAXIS Slim、国内株式(TOPIX) 先進国株→eMAXIS Slim、先進国株式インデックス 新興国株→eMAXIS Slim、新興国株式インデックス 先進国債券→eMAXIS Slim、先進国債券インデックス  預金1000万円を、4つの投資対象に。可能ならローンを組んで、不動産投資も。 === 「この男性は『子供がまだ小学生で、家のローンも残っている。定年までに老後資金を貯める期間が短いため今から投資すべきか悩んでいる』という方でした。全資産が銀行預金だったので、400万円を預金に残して残り600万円はインデックスファンドを中心に日本株、先進国株、新興国株、先進国債券に分散投資。60歳を超えたら債券比率を増やしてリスクを減らすプランを立てています」
40歳の(新)投資戦略

世古口俊介氏

 さらに、現物不動産をポートフォリオに組み込むのも手だという。 「金融資産(株など)と実物資産(不動産)は性質が異なるので、できれば両方持つほうが、本当の意味でのリスク分散になるんです。空室や家賃下落リスクが少ない物件を選べば手堅い投資先になります。オススメは都内の単身向けの区分マンションで、2000万円前後の物件をフルローンで買い、利回り5%ほどを目指します」 ●世古口氏のアドバイス  預金から600万円は一度にインデックスファンドに投資。その後は日本株、先進国株、新興国株に月1万円ずつの積み立てをして、可能ならば株でのキャピタルゲインに加えて不動産によるインカムゲインも目指しましょう。 ***  両氏が強調するのは、長期目線で着実に運用するマインドだ。 「私はFPとしてリーマン・ショック直後は自信を持って『投資しなさい』とは言えませんでした。しかし、長期投資なら結果的にプラスになり、そのときに買った人は大きな利益を出しています。だから『コロナ禍の今こそ投資を始めたほうがいい』と、自信を持って言えますね」(横山氏)  ピンチこそチャンスなのだ。 【横山光昭氏】 家計再生コンサルタント。マイエフピー代表取締役社長。これまでの相談件数は2.3万件超。『はじめての人のための3000円投資生活』(アスコム)など投資関連の著書多数 【世古口俊介氏】 元スイス系プライベートバンカー。ウェルス・パートナー代表取締役。500人以上の富裕層に資産アドバイスを行う。著書に『しっかり1億円貯める月1万円投資術』(あさ出版)など <取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/bambeam>
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