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Zoom会議にも「謎ルール」。日本社会が息苦しいのはなぜ?/鴻上尚史

息苦しいのはなぜ? 世間と空気による強い「同調圧力」

ドン・キホーテのピアス おかげさまで、『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』は、発売1か月ほどで5刷りになりました。  みんな、コロナ禍で息苦しく、同調圧力を感じているんだなあ、なんとかしたいと思っているんだなあと感じています。  ただ、アマゾンの感想を読んでいると、星一つをつける人が一定数いて、その論調が「同調圧力は日本だけじゃない」「世間はそんなに悪いのか」というものが主流です。  なんか、同調圧力が強い日本を強調することが、「反日」だと感じて反発しているように感じられます。「同調圧力」は、政治的立場は関係ないです。右翼にも左翼にも、現れます。むしろ、伝統的というか保守的な組織ほど、同調圧力は強くなります。同時に、教条主義的というか原理原則を守ろうとする組織にも強く現れます。  「同調圧力」は、もちろん、日本だけじゃないです。世界中にあります。  ただ、日本の場合、「世間」と呼ばれる日本独特のものによって、「同調圧力」は生まれ、それが人々を強く縛っているのです。  西欧にも、じつは12世紀まで「世間」に対応するものがありました。それを、キリスト教が粘り強く潰して、強固な一神教を成立させたのです。  現代の日本においては、伝統的な「世間」は中途半端に壊れていて、「空気」として各所に現れています。  僕の分類では、「世間」には5つのルールがあって、それがひとつでも欠けると「空気」として我々を縛るのです。  詳しくは本を読んでもらうと嬉しいのですが、「空気」が生む「同調圧力」は、世界中にあります。  アメリカの南部の田舎にも、ヨーロッパの村にも「同調圧力」があります。僕がポーランドのワルシャワ大学で「世間」について講演をした時、ポーランドの学生は「私の故郷にも『世間』に似たものはある」と「『世間』という考え方を初めて知った」という反応に分かれました。  都市に生まれたか、田舎に生まれたかの違いでした。  「世間」が流動化したものが「空気」なのですが、強制力に違いはありません。
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謎ルールが多いほど、世間や空気の縛りが強い
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