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コロナ貧困女子、汚部屋1LDKで3人が生活。月収は減りストレスは限界

 コロナ禍で加速する“女性の貧困問題”。年が暮れようとする現在も、この“女性不況”は収束の兆しが見えない。このコロナ禍で女性たちに何が起こっているのか。ルームシェアをしながら暮らしており、全員働いてはいるもののコロナ禍で「ワーキングプア」状態に陥ってしまった女性3人に話を聞いた。

女子3人のルームシェアがコロナ禍で貧困ハウス化

貧困女子

左側が水野さん。奥の部屋にいるのが佐藤さん。右側にいる金森さんは以前の特集『テレワーク地獄』にも登場。「ストレスで当時より、3人の関係性は悪化してます」とのこと

 玄関には靴が無造作に置かれ、台所には数日前の汚れた食器が放置されている。「在宅勤務が始まってから部屋が汚くなっちゃって」と話すのは、人材派遣会社で契約社員として働く水野秋絵さん(仮名・24歳)だ。  家賃10万円の1LDKに彼女を含めた3人でルームシェアをしているが、コロナ禍で貧困ハウスへと変貌していったとか。 「もともと手取り15万円の薄給だったのに、テレワークへの移行で残業代や交通費がカットされて2万円も減りました。今まで家で仕事することなんてなかったから、デスクや設備を揃えたら5万円ぐらいの出費で金欠になって。なのに、会社からは何の手当も出ないんですよ」
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テレワーク前は生活リズムも違うため、マットレス1つで交互に寝ていた

 そう言って、モノで溢れた相部屋に案内される取材班。今では昼も夜も奥のマットレスが定位置になっているのが、飲食店で働く佐藤郁美さん(仮名・26歳)だ。 「飲食店は営業時間の時短要請もあって全然シフトにも入れなくなって、収入は月7万~8万円まで落ち込みました。助成金の申請でもしたら?と言われますが、難しくてよくわからない。そもそも、これまで確定申告もしたことがなかったし、家賃も私の名義では払ってないので正直諦めてます」

食費を削るも、電気代は今までの倍

 2人とも収入が減ったことで、食費をだいぶ削っているという。 「ネットで売ってる5㎏の業務用パスタ(1700円)を買って、具なしペペロンチーノを作ってます。もう一食はお腹に溜まるので子供用の粉ミルクを飲んでます。基本は一日2食。あとは水をがぶ飲み。とにかくお腹を満たせればいいので、栄養なんて考えてないですね」(水野さん)
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大容量の徳用粉ミルクは常備している

 そんな貧乏飯を食らう2人を見ているのが、一番家計を支えているシステムエンジニアの金森静香さん(仮名・32歳)だ。3人のなかでは唯一の正社員だが、彼女も在宅メインになったことで、交通費と残業代がカットされて、月4万円も減収した。「なのに負担が増えている」とボヤく。 「家賃は私が4万円で2人が3万円ずつ払っていて。一番稼ぎがあるから光熱費とネット代も支払っていたんです。でも、コロナで全員一日中いるし、エアコンやシャワーも使いまくり。電気代は今までの倍の3万円台に爆上がりしていて、この冬もどうなることやら……。最近はほかの2人の生活資金も援助しているので、月の収支は完全に赤字です」
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ストレスは彼女たちの心身を蝕む
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