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会社に行っても仕事がない! 社内ニート激増のワケ

◆従来の「窓際族」とは異なる若手の社内ニートが増加中!?

 内閣府の最新の調査によると、今年9月時点で最大465万人、全雇用者の8.5%が「雇用保蔵」、つまり社内ニートにあたると推計されている(グラフ参照:http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=172413)。人材コンサルタントの常見陽平氏によれば、これはいわゆる「窓際族」だけを指すのではなく、近年は若手社員にも増えている現象だという。

雇用保蔵率の推移

雇用保蔵率の推移 社内ニートは「雇用保蔵」として政府の調査対象に。リーマンショック直後よりは改善されたが、依然として多い

「まず、20代で社内ニートが増えた大きな原因のひとつは『企業側に社員を育てる余裕がなくなった』こと。昔ならば、入社した社員には一から十まで教えるのが基本でした。しかし近年では、企業は人材を採用しても、育てるまでの時間も余裕もない。即戦力採用、OJTなどと言えば聞こえがいいですが、仕事を“独習”できる人以外にとっては実質“放置”でしかなく、結果、いつまでも仕事をもらえないという場合も多いのです」

 この現象は新入社員だけに起こっているわけではないという。

「35歳以上の中堅社員にも、社内ニートは多いです。日本の会社組織では、35歳前後が幹部候補になれるかなれないかの瀬戸際の時期。ここでうまく抜けられないと、ずっとプレーヤーという可能性も。いつしか仕事が将来性のある若手にばかり回るようになってしまいます。また、転職をした場合でも、前の職場でデキた人ほど敬遠されたり、仕事の進め方や風土の違いから孤立してしまい、社内ニートに陥るケースが多い」(常見氏)

 本来なら働き盛りの20~30代も、組織との相性次第で、誰でも社内ニートになる可能性があるのだ。

※グラフの出典:内閣府「日本経済2011-2012」 グラフは、毎期の雇用保蔵率と平均(1980年第Ⅰ期~2010 年第Ⅳ期)との差分を表したもの。平均雇用保蔵率は全産業で3.1%、製造業で8.8%

【常見陽平氏】
クオリティ・オブ・ライフの人材コンサルタント。かつてリクルート、大手玩具メーカーに在籍。著書に『「キャリアアップ」のバカヤロー』(講談社)など

― 社内ニートの(驚)処世術【1】 ―

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