更新日:2021年01月18日 14:08
カーライフ

まさに奇跡の国産機!筋金入りスバリストの新型レヴォーグ評

カーマニアのためのファミリーカー

永福:オレが乗った感想は、「カーマニアのためのファミリーカー」というものだ。 マリオ:確かにその通りであります。 永福:カーマニアは万事保守的だが、そのオタクゴコロを掴みつつ、とんがったところがなく、まったくフツーに使える。見た目も適度にオシャレで、安全性も高い。 マリオ:御意であります。 永福:カーマニア的には、乗るとジワ~っといい。 マリオ:確かに「うおおおお!」というタイプではないであります。
オートクラブ

エンジンは、新型から最高出力177馬力の1.8リッターガソリンターボのみに(先代は1.6リッターと2リッターのガソリンターボ)。価格は310万2000円~409万2000円。もちろん4WDのみです

永福:あえて言えば「沁みる走り」だ。すべてが地味にいい。 マリオ:まさにその通りであります。個人的な新型レヴォーグの最大の美点は、ステアリングフィールであります! 永福:カーマニアの秘孔か。 マリオ:なにげなくカーブを曲がるだけで、沁みるように気持ちイイのであります!

カーマニアの妥協点

永福:MTの設定はないし、パワーもそれほどなく、特に突出したところはない。しかしこんな古典的な佳作は今どき珍しく、カーマニアとしてはほかにあまり選択肢がない。よってこれは「カーマニアの妥協点」でもあるとも考える。 マリオ:奇跡の妥協点であります。先ほど「見た目は適度にオシャレ」とおっしゃいましたが、新型はデザインも悪くないですか?
オートクラブ

先代レヴォーグ

永福:シャープで都会的なイメージだ。スバルは化粧が垢抜けた。新型を注文した伊達軍曹(中古車評論家)は、これを「下町のアウディ」と言っておるが、確かに群馬感はない。 マリオ:少なくとも上京した人という気がします! 永福:群馬から上京し、北区の赤羽あたりに住んでいるIT関連のエンジニアというイメージだな。 マリオ:祝着至極であります。
オートクラブ

新型になりカーナビなどの画面がタブレット端末のように縦型に。アイサイトXは自動車専用道路で作動するシステムで、衛星情報や3D高精度地図データを利用するとともに、時速50㎞以下の渋滞で手放し運転がOKになった

永福:あのテスラのような縦長モニターはどうか。 マリオ:私のような超絶方向音痴には、ナビが見やすくて感動です。スバルの内装にイマドキ感を与えている点も評価したいであります。
次のページ
手放し運転中にもステアリングを感じる
1
2
3
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

記事一覧へ
おすすめ記事