お金

マクドナルドの価格比較。20年前より値下がりしていたメニューを探す

マクドナルド

私もマクドナルドは大好きです!

マクドナルドの安い食べ物といったイメージは戦略だった!

 まず、マクドナルドの価格推移を語るうえで、最初に確認しなければならないのが20年前という時代のマクドナルド事情です。  ラーメンなどほかのモノと違って、20年前のマクドナルドは「目立った値下げ」をしていた状態でした。ですから、その「値下げ時代」と比べると、現在の価格が「20年前よりも高い」となるのは仕方がない部分もあるわけです。  日本マクドナルドといえば創業者の藤田田さんが有名ですが、90年代のマクドナルドは藤田さんの方針によって大幅な値下げをしていた時代だといえます。  実際、藤田さんも著書『勝てば官軍』の中で値下げについて語っておられたのですが、90年代後半のマクドナルドは「思い切って安くした」という時代だったわけです。  インパクトがあった出来事といえば、90年代後半からのハンバーガー80円(税別)、その後2000年の平日65円(税別)など、ハンバーガーの単品価格です。ちなみに、これまでのハンバーガー価格は2002年の59円(税別)が最安値。現在では、110円(税込)という価格ですが、実は1998年当時は130円(税別)だったため、「ハンバーガー単品の価格」は90年代よりも安いといえます。
マクドナルド

ハンバーガーが59円(税別)だった2002年から2003年ごろの公式サイトのアーカイブ

 つまり、マクドナルドのハンバーガーやチーズバーガーといった安価なメニューの単品の現在の価格は、90年代よりも安いわけです。

バリューセットは本当にお得なのか?

 さて、ここからが重要なのですが、マクドナルドで多くの人が頼むモノといえば、セットだといえるでしょう。しかし、そのセット価格を例とすると現在のマクドナルド価格は20年前に敵いません。  なぜなら、90年代後半から2002年ごろまで、マクドナルドはセットがほぼ統一価格。バリューセットは基本500円(税別)で、ビックマックとチキンタツタが600円(税別)という構成だったのです。
マクドナルド

期間限定のたまごダブルマックは単品が220円、バリューセットが500円だった(1997年12月のアーカイブより)

 それに対して現在のマクドナルドのセット価格は、「税込640円から」。もちろん、エグチなど500円のセットもありますが、ダブルチーズバーガーやてりやきマックなど往年のメニューを注文しようと思った場合は640円以上となります。  もちろん、これは定価の話。現在のマクドナルドは、しっかりと消費者意識を考慮してくれているため、ランチタイム価格の設定や、クーポンの利用などで90年代価格に近い額で食べることもできるのです。  ただし、ここにあえて物申すならば、現在価格は90年代に近いけれど、「90年代よりも安い」というわけではないということになります。  例えば、ダブルチーズバーガーのセットはバリューランチで550円。90年代価格では、税込換算525円だったため、25円ほど高いことになります。
マクドナルド

インターネットアーカイブより、1999年マクドナルド公式サイト

 もちろん、90年代価格と比べて、「たったの25円高でダブチのセットが食べられる」のは、マクドナルドの素晴らしい企業努力によるものだと思います。  ちなみに、アメリカの消費者物価指数は日本のように過去20年間横ばいというわけではありません。主要株主が海外の日本のマクドナルドが、90年代価格に遜色ない状態でセット商品を提供しているというのは素晴らしいともいえるわけです。  実際、マクドナルドのセット価格が20年前と比較して「25円高い」というのは、消費者的にも許容範囲の上げ幅だと思います。
次のページ
20年前よりもお得なセット
1
2
3
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート