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世帯年収500万円の4人家族が“幸福度を最大化”させる方法。支出は一点集中

コロナ禍で一変した生活と将来設計。不安ばかりが襲うが、今ここにある暮らしのなかで幸せを掴む方法は必ずあるはずだ。価値観が変わったからこそ、等身大の暮らしのなかで幸福度を最大化させる道を探った!

幸福度を最大化する「選択と集中」

年収500万円

写真はイメージです

 大卒40~50代の平均年収である500万円から上積みは望めなくなったとしても、暮らしの満足度や幸福度は工夫次第で高められる。そこで「年収500万円の夫と年収200万円の妻。そして子供2人」、そんな4人家族の理想的な家計簿を、家計再生コンサルタントの横山光昭氏に算出してもらった。 【表】夫・年収500万円世帯の理想の家計簿より一部抜粋 (妻・年収200万円、子供8歳と4歳の2人) 手取り(夫) 26万円 手取り(妻) 13万円 手取り計 39万円 ―――――――――― 住居費 9万7500円 食費 5万4600円 通信費 9750円 生命保険料 1万7550円 自動車関連費 1万5600円 教育費 1万3650円 小遣い 3万9000円 預貯金 7万8000円 「もっとも目を引くのが預貯金の7万8000円だと思いますが、手取りの2割は貯蓄するのが理想。仮にこの金額を定年まで15年間、年利3%で運用し続けると、約1770万円となり、40代からでも十分な老後資金を形成できます。これが月3万円になると15年後は680万円ほどで、この差はかなり大きい」  ちなみに、小遣い3万9000円は妻と合わせた2人分。単純に割ると1人2万円弱で、40・50代男性正社員500人アンケート(下記)でも多くの世帯の実際の数字と合致する。 Q1 月に自由に使える金額は? 5万円以上 4.8% 3万円~4万9999円 19.4% 1万5000円~2万9999円 30.8% 1万円~1万4999円 17.6% 5000円~9999円 15.0% 5000円未満 12.4% ※アンケート対象は「年収450万~550万円、世帯年収700万円未満、既婚、子供1~2人の40・50代男性正社員500人」

固定費を徹底して抑えるのが重要

「ただ、最も大切なことは、スマホは格安SIM、保険は掛け捨てなど、固定費を徹底して抑えること。その家計防衛の鉄則さえ守っていれば、満足度を高めるために、小遣いや貯蓄の一部を他の項目に回すのはありです」  例えば、この家計簿の「自動車関連費」はクルマの維持費やガソリン代のみで、購入資金は含まれていない。大のクルマ好きならば、満足度を高めるために、他の項目を節約し、小遣いや預貯金を少し取り崩してローンに充てるといった調整は可能になる。 「表はあくまで理想の家計簿。退職金が期待できるなら預貯金を少し削っても問題ないですし、アレンジ次第で十分幸せを得られる暮らしが実現できると思います」
年収500万円

「年収500万円の夫と年収200万円の妻。そして子供2人」、そんな4人家族の理想的な家計簿。ボーナスは年2回×1.5か月。ボーナスは、家族旅行や学費の積み立てなどに充てる。「ボーナスをあてにして家計を組むと、どんどんしわ寄せがいく。特にコロナ禍は先行きが不透明なので、危険です」(横山氏)

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中学受験させたいなら習い事は諦めるべき?
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