カーライフ

3代目プレマシーは「冴えないミニバン」じゃない。隠れた名車説を検証する

新型車もプレマシーに完敗

オートクラブ_プレマシー

MAZDA3は5ドアのハッチバック車。フツーのガソリン、ディーゼル以外に新世代ガソリンエンジンのスカイアクティブXもラインナップ。見た目のカッコ良さは、断然プレマシーよりもこっちなんですが……

オートクラブ_プレマシー

MX-30はマイルドハイブリッドとEVをラインナップするSUV。観音開きのドアも特徴。MAZDA3やMX-30の乗り心地が悪いっていうより、意外にもプレマシーの乗り心地が良すぎると言ったほうがいいかも

K:これに比べたら、MAZDA3とかCX-30の乗り心地は、「プレマシーと比べて、まだ!まだ!」っていう永福さんの意見にも納得です。 永福:でしょ? 11年も前に出たミニバンより新型車の走りが悪いなんて、あっちゃいけないよ! K:どうしてこうなったんですか? 永福:たぶんマツダとしては、もっと高みを目指そうとして、足を固めたんだろう。それでバランスが崩れて、路面の凹凸でガタガタするようになった。でもマツダも反省したのか、去年10月に登場したMX-30はかなり良くなったし、MAZDA3もマイナーチェンジで改善された。それでもまだプレマシーには負けてる!

ミニバンの走りを極めた、マツダの空振りに涙……

K:ところで、こんないいクルマ、なんで売れなかったんでしょうね。 永福:そりゃ、ミニバンを買う人は、走りの良さなんか求めないから。 職人:ミニバンで大事なのは、広さとか装備と値段ですからね。 永福:誰も求めてないのに、ミニバンの走りをこんな高みに持ち上げたマツダの空振りに涙が出るよ!
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これぞ日本の隠れ名車の代表格!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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