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トヨタは大谷翔平にならなきゃダメだ!自動車業界EV化で出た結論

全固体電池でゲームチェンジャーになることを狙ってます(清水)

オートクラブ猪瀬:なに? 清水:日本みたいに火力発電が8割の国でEV化を進めても、逆に環境負荷は高まってしまう。そういう国では発電の脱炭素化が先決で、今のところハイブリッドのほうがベターです。 一方で、すでに発電の脱炭素化が進んでいるEUでは、順次EV化を進める。トヨタは2030年にEVを200万台、ハイブリッドを600万台売るという目標を発表しましたが、私が計算したところ、2035年にEV化が必要になるトヨタ車は、合計165万台くらいなんです。つまりドンピシャ+αだし、これが最もCO2排出量を抑えられる配分でもあるんですよ! 猪瀬:そんな悠長なことを言ってるうちに、シェアを取られてしまう。 清水:いや、今からテスラと同じリチウムイオンバッテリーのEVで全力追走しても、無駄な投資になると思います。トヨタは、現在開発中の全固体電池で、ゲームチェンジャーになることを狙ってますよ!

クルマもネットで注文するのが当たり前に(清水)

猪瀬:全固体電池はトヨタの独占技術にはならないし、大したリードタイムは取れない。 清水:であっても、テスラみたいにクルマもネットで注文するのが当たり前になれば、過去のシェアはほとんど無意味になる。つまり、いまシェアを奪われても、いい製品を出せば必ず巻き返せる。いまは開発の時期なので、急いで追いかける必要はないですよ!
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ハイブリッドはガラケー
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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