更新日:2021年12月29日 23:22
スポーツ

プロ野球選手を目指すなら捕手になるべき理由

ブルペン捕手も貴重な“戦力”

 もちろん受け手となるだけならばブルペン捕手という選手契約ではないスタッフに入ってもらう手もあるだろう。だが、ちなみに今年戦力外となった捕手8人のうち、来シーズンからブルペン捕手となることが決まっている選手が、なんと3人もいる。プロの球をちゃんと受けられるブルペン捕手も、簡単に見つかるものではないということだ。  さらに3軍制度を敷く球団も増加傾向だ。球団内でチーム数が増えるということは、試合中の交代や怪我に対応するため、ベンチ入り捕手は最低でも2人、通常は3人必要ということになる。2軍までしかないチームならば捕手数は最低5人所属していればなんとかなっていたが、3軍で試合をやるとなるとそこに2,3人は最低でも増やさなくてはいけないことになる。

トライアウトには捕手が1人もおらず……

 今年はトライアウトで捕手が誰も参加せず、西武ブルペン捕手の駒月仁人捕手がサポート要員で参加していた状態だった。もし今年、捕手が1人でも参加していたら相当目立ったような気がするのだが。  育成制度で選手数が増え続けている間は、捕手が一番プロ野球選手になるために近いポジションなのかもしれない。ただ、それはプロになるため「だけ」、かつて選手獲得が自由競争だった時代に「壁役」と呼ばれた捕手に近い話ではある。檜舞台で活躍できるかどうかは別の話だ…… 文/佐藤永記
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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