更新日:2021年12月29日 23:22
スポーツ

プロ野球選手を目指すなら捕手になるべき理由

キャッチャー 日本のプロ野球もすっかりストーブリーグに入り、移籍やFA、契約更改で盛り上がっている昨今だが、今年のストーブリーグを見ていくと「捕手が全体的に足りない」という問題に気づいたので紹介したい。

選手数増加に捕手数増加が追いついていなかった

 まずはここ5年での捕手の戦力外数とドラフト入団数をご覧いただこう。 年/戦力外/入団 2017年 15人/18人 2018年 10人/10人 2019年 13人/15人 2020年 11人/14人 2021年  8人/15人 ※戦力外後育成契約やNPB他球団移籍となった人数は除く ※入団捕手数はドラフト指名時捕手指名であった人数で集計  今年の捕手戦力外は1ケタの8人と近年稀にみる少なさだが、ドラフトで入団した人数は15人と例年並みとなっている。この数字だけ見ると「捕手は余っているんじゃないか」と思うかもしれないが、実際のチーム編成を想像すれば説明がつく。

投手数に比例して捕手を増やすわけにはいかない

 その理由は育成制度利用の拡大。球団に所属する選手が年々増加の傾向だからだ。もちろん全体選手数が増加した分だけ捕手も増えるわけだが、それ以上に問題なのは「投手の投球を受ける選手」が絶対的に必要だということだ。チーム所属選手のうち半分は投手である。その投手が練習で投げる本気の投球を受ける人数を少なめにするわけにはいかないのだ。  もっと簡単にいえば、投手が35人から40人に増えたから比例して捕手を1人増やせば良いというわけにはいかないのである。もし捕手が1人怪我で離脱してしまったら、何人もの投手が受け手を失うことになるからだ。
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選手契約以外の捕手も増やしたい事情
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

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