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プロ野球「延長なし引き分けがどう影響したか」を巨人、阪神の引き分け数から分析する

 ヤクルトとオリックス、いずれも前年最下位からのリーグ優勝で決着したペナントレース。この後CS、日本シリーズと続いていくが、今回はリーグ戦を振り返るポイントとして、今年のルール「延長なし」で、どんな影響が出たかを振り返ろうと思う。今回はセ・リーグ編(データは全て10月27日終了現在)
甲子園

今年のプロ野球は9回までの延長無し。それを見越した采配が勝負を分けた(写真はイメージ)

引き分けを嫌った阪神

 両リーグを通じて一番引き分けが少なかったのは阪神の10。交流戦でも1度も引き分けておらず、セ・リーグ内でもDeNAと引き分けがなかったのは全リーグ内対戦でも唯一である。そのため阪神は両リーグ最多の77勝を挙げた。優勝したヤクルトに対して貯金は5もある。  にもかかわらず優勝に届かなかったのはその分敗戦もあり勝率が伸び切れなかったことにある。今年の阪神は先行逃げ切り型。先制時の勝率.747はセ・リーグ1位の成績だったが、先制された時の勝率.259は中日の.177に次いでセ・リーグ5位の成績だった。  ここまで型が決まってしまっていると選手としても「先制できていない試合は引き分けにも持ち込めていない」というマインドがあったんじゃないかという印象だ。実際に先制を許した後、なんとか引き分けにした試合数がたったの4というのもセ・リーグ最少である。  今年のリーグ戦も阪神が走り、最期に捕まってしまった。逃げ馬状態だったのはリーグ順位だけではなく、1試合1試合の試合運びも同様だった、ということだろう。数字上、阪神に必要なのは「末脚」。必要なのは打力アップなのか、采配なのか、それともマインドの改善なのか……CSや来年に向けての注目点になるだろう。

引き分けを好んだ巨人

 逆にセ・リーグ最多の引き分けとなったのは巨人の20。引き分け率で見ると.140となり、7試合に1試合は引き分けた計算になる。ただ、その内訳があまりよろしくなかった。20の引き分けのうち7回、3分の1以上を占めたのは最下位DeNA戦だったからだ。  しかもうち4回は8月に入った後半戦でのもの。さらに言えば、後半戦の対DeNA戦は4勝5敗4分と負け越してしまっている。もちろん、一番痛いのは終盤の10連敗だが、その連敗前後にあった10月のDeNAで3勝0敗としておきながら2引き分けというのも、実は不調を脱しきれないままシーズンを終えてしまった感が強い。  終盤引き分けが増えてしまった以前に、負けも込んでしまっていたので「引き分けが多かった」というよりも「終盤失速が顕著で勝てなくなった」結果がセ・リーグ最多の引き分け数となったネガティブな結果となる。前団に取り付いていたが息切れした形をどう立て直すのだろうか。
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ヤクルトの引き分け数は?
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