そんなこんなで、去年は特に何をするではなく、のんびり寝正月を送ったMさん家族。三が日には義実家とテレビ電話を繋いで年始のご挨拶をしたが、息子たちは浮かない顔だった。 「『来年はみんなで集まれるといいねぇ』と話す義母に、上の息子がぼそっと『オレ、正月はおばあちゃんちに行かなくてもいいかも』とか言い出して。すぐにごまかしましたが、あの時は相当焦りました」 　そして、今年である。今年はどうにか帰省ができそうだという話をすると、息子たちの顔が急に曇ったのだ。 「次男が『ボク、おせちなんか食べたくない。去年みたいにピザとラーメンがいい』と泣き出して（苦笑）。でも、もう帰省することは決めてしまったし……。お年玉を餌にしてなんとか説得し、渋る息子たちを引きずるようにして連れて行きました」 　一年ぶりの孫たちの帰省に大はしゃぎする祖父母に対し、テンション低めのMさんの息子たち。豪華なおせちやご馳走を前に、どんよりくら～い顔をしていたとか。