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「おせちなんか食べたくないし、紅白よりも格闘技が見たい!」久しぶりの帰省に子供たちのテンションがダダ下がり

 

帰りの新幹線でも子供たちの不満は爆発

 祖父母の家では、テレビ番組のチャンネル権がなかったのも不服だったようだ。Mさんの息子たちは、終始それぞれの携帯でネットフリックスやyoutubeを見ていたとか。“炬燵を囲んで紅白を見ながら、家族で年越し”なんて日本の正月の風景は、もうそこにはない。 「東京へ帰る新幹線で『紅白なんかより格闘技見たかった』とか『もう来年から、正月におばあちゃんちは勘弁して』とゴネられました。来年からのことを思うと今から憂鬱ですよ。もちろん、コロナの終息は願っていますが、このまま親戚と会わない正月になれば楽なのになぁ……とも思ってしまいます」

この際、︎正月の過ごし方を変えてもいいのでは?

 こうした声はMさんの家庭だけではないという。 「ママ友たちとも話したんですが、似たようなことをみんな言ってましたね。実家の味付けを子供たちが嫌がっているとか、ゲームしてたら『ゲームばっかしてないで子供は外で遊んだら』って嫌味言われるとか……。あと、去年帰省しなかったことで、『帰省しないとこんなにお金が浮くんだ』って気づいちゃった人も多いんじゃないでしょうか」  家庭によって事情は異なるが、親密だった祖父母と孫の関係を分断してしまったコロナウィルス。ますますその罪は深いのかもしれませんね。 取材・文/浦和ツナ子
1985年、埼玉県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライター/編集者に。プライベートでは3人の男児を育てている。趣味は家事をしながらの片手間読書、年間200冊くらいサクサク読みたいところ。
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