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レガシィ人気復活の謎。太った5代目は不人気だったのに新型はさらに肥大化

5代目レガシィは太ったブタ

オートクラブ

7代目レガシィ、最低地上高が213㎜もあるので悪路走破はお手の物。ちょっとサイズは大きいけど、普段の街乗りから週末のアウトドアまで一台で賄おうという人にはオススメの一台です!

 スバルはカーマニアに人気のブランドですが、日本のカーマニアは、ボディの肥大化を罪悪と捉える向きがある。5代目レガシィは、太ったブタとして、血祭りにあげられたのでした。  そこでスバルは、国内向けにはやや小型のステーションワゴン・レヴォーグを開発し、その代わり6代目レガシィはより大型化を実行。以後レガシィはほぼ北米専用になり、国内では過去のクルマになりました。  レガシィの全幅の変遷を辿ると、このようになっています。 4代目/1730㎜(国内で大好評) 5代目/1780㎜(国内で大不評) 6代目/1840㎜(国内でほぼ消滅)

6代目レガシィ、8年前は完全にアメリカンサイズ

 6代目レガシィの1840㎜という全幅は、8年前の登場時は完全にアメリカンサイズでしたが、ここ数年で状況は一変。なにしろ全幅が1855㎜もあるトヨタのRAV4やハリアーがバカ売れするようになったんだから。輸入SUVなんざ、1900㎜超えもフツーです。  別に日本の道路幅が広くなったわけでもないのに、なぜ急に幅の広いクルマが売れるようになったのか。まったくもって謎ですが、単に日本人が幅の広いのに慣れたってことでしょうか?  確かに私も、幅の広すぎるクルマはあんまり好きじゃないですが、その割に全幅2mのカウンタックを2回も買ったし、慣れれば日本の路地でもなんとかなってきた。  さすがにカウンタックをコインパには止めませんが、SUVなら車高が高いので、コインパでクルマに傷をつける心配もない。そういうことで、突如として全幅1800㎜超のクルマが、バンバン売れるようになったのです(たぶん)。
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7代目はさらに肥大化
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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