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レガシィ人気復活の謎。太った5代目は不人気だったのに新型はさらに肥大化

7代目レガシィはさらに肥大化

オートクラブ

現在、伝統あるレガシィの名を冠したクルマはアウトバックのみ(セダンは’20年に生産終了)。一見ステーションワゴンのように見えるが分類上はSUVで、ボディサイズは全長4870×全幅1875×全高1670㎜。価格は414万7000円~

 そんな時代の変化を、スバルは見逃さなかった。7代目レガシィはさらに肥大化し、全幅1875㎜に達していました。そして北米での発売に遅れること約3年。SUVのレガシィ・アウトバックのみではありますが、満を持して(?)国内市場に投入されました。  すると、びっくりというかやっぱりというか、7代目はホントに売れたのです! 発売以来、スバル車のなかではフォレスターの次に売れている。逆にレヴォーグがまるで売れなくなっちゃった。幅の広いクルマが大嫌いだった日本人は、突如として幅が広いクルマが大好きになったみたいです!  このアウトバック、実物は写真よりずっと雄大でカッコよく見える。もうほとんどガイシャです。いまさらながら、「アウトバックがあればボルボはいらん!」って感じです。  デカい割にエンジンは1.8リッターターボなので、ちょっと力不足かなと思いきや、まったく問題なくエレガントに走る。燃費も思ったより良くて、街乗りでリッター8㎞、ロングドライブならリッター12㎞ぐらい走る。乗り心地もいいしインテリアも高級だ。安全性で定評のあるアイサイトXも標準装備。高速道路の渋滞ではハンズオフ(手放し)運転もできる。それで400万円ちょいならお買い得感が高い!  ただし、デカいクルマでも走りやすいように、日本の道路幅や駐車場のサイズが広くなったわけじゃないことだけは、ご承知おきください。

【結論!】

デカすぎるクルマは、国内では絶対ベストセラーになれなかったのに、今じゃ問題なく売れるんだからビックリ! ただ、2台もカウンタックに乗ってきた私は断言します! クルマは小さいほど便利です!(マジ)
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【写真】前・横・後
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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