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孤独死した弟(51歳)の荒廃した部屋に胸が詰まって…見守りサービス運営者の痛恨

 コロナ禍とともに人との接触が忌避されるようになり、「孤独死」の問題が深刻化している。実はこの問題、高齢者だけではなく、30〜50代の現役世代にも他人事ではないという。それに対し”LINE”を使った”無料”の見守りサービスが注目を集めている。働き盛りの世代もターゲットだという同サービスを運営する特定非営利活動法人エンリッチの代表である紺野功氏に、孤独死の実情と見守りサービスについて聞いた。

きっかけは弟の孤独死

孤独死

荒廃した弟さんの部屋

――このサービスを始めたきっかけはなんだったんですか? 紺野功氏(以下、紺野):弟が孤独死したことです。弟は自宅マンションで単身で自営業を営んでいたんですが、取引先の担当者が連絡が取れないことから自宅を訪問して亡くなっているのが発見されました。当時51歳でした。私とは年に数回程度の連絡はとっていたのですが疎遠で、顔を合わせるような接点はほとんどありませんでした。 ――病気か何かだったんですか? 紺野:当時私はその言葉を知らなかったんですが「セルフネグレクト」と言われるような状態でした。自宅兼事務所にしていた弟の部屋には、仕事関連と思われる書類や空き箱が散乱していました。布団も敷いてありましたが、変色していて寝た様子もありません。風呂にも発泡スチロールが山積みされ、風呂に入ったりシャワーを浴びたりしていなかったこともわかりました。これがきっかけで、孤独死や見守りについて調べるようになったんです。 孤独死孤独死 部屋

見過ごされている現役世代の孤独死

――51歳という若さ。その年代で「今日明日の死」を実感として意識している方は多くないように思います。事例として、若い方の孤独死は多いんですか? 紺野:孤独死について調べると、調査によっては年間3万人という数字が出てきました。その調査では、60歳以下が4割もいるそうです。孤独死は、行政の方で正式に計測されるものではないので、潜在的にもっとたくさんいるだろうなと思います。 ――私も30代ですが、自分の孤独死についてしっかり考えたことはありません。 紺野:そうですよね。現役世代を対象とした見守りサービスを立ち上げることにして、講演会や説明会などで「孤独死は高齢者だけのものではない」ということを伝えるのですが、なかなか若い世代に実感を持ってもらうのが難しいです。
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アイデアの詰まった見守りサービス
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