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結局は「自民党に投票せざるを得ない」政治への絶望/倉山満

安倍政権は歴史に残るような偉業は何一つ成し遂げられなかった

 安倍晋三元首相が長期政権を築いている間、私は何十回、批判しただろうか。「安倍さんの批判を一切するな」と迫ってくる「親安倍」の、ネトウヨの連中を。  人間の評価に100点も0点も、あるはずが無い。特に、政治家においてをや。100点も0点も無い中で、より良い結果を導き出すのが、大人の世界だ。  私も安倍元首相のやろうとした一般方向は、間違っていなかったと評価している。まず経済。金融緩和を基本とするアベノミクスによって景気を回復させる。その力でやれることをことごとくやって、最後に憲法改正によって戦後レジームからの脱却を行う。やれることの中に、アメリカ以外のインド太平洋の自由主義諸国と連帯、防衛力を増強させる。本当にやりきっていたなら、今ごろ日本は敗戦国のままでいるのを、やめていただろう。  しかし、調子が良かったのは最初の1年だけ。せっかく景気が爆上げで無敵の状態を作り出したのに、消費増税でアベノミクスの効果を減殺した。安倍政権は「増税してもなんとかやれる方法が無いか」などと愚かな方法を模索し、外交防衛でもそれなりの成果を出したが、目の前の現状に対処していただけで歴史に残るような偉業は何一つ成し遂げられなかった。

マトモな野党第一党を作ることが、パヨクを日本から駆逐する最短最善の方法だ

 私は、「それでいいのか?」と言い続けた。しかし、安倍内閣には強烈な支持基盤があった。「アベのやることはすべて否定しなければならない」とほざいていた、パヨクの連中だ。頭がパーな左翼だからパヨク。本当に度し難かった。この連中の批判の頓珍漢な事。「金融緩和なんかさっさとやめろ!」「防衛費増額なんかやるな!」等々、今でも「反安倍商売」の味が忘れられないのか、亡霊の如く絶叫している。  そらあ、いくら安倍政権の生ぬるいやり方に不満があっても、間違っても旧民主党政権を「やろうとしたことは間違っていなかった」などと思い込んでいる連中に政権を託す訳にはいかない。安倍御用商売にも説得力が出たものだ。かくして、「反安倍」と「反・反安倍」の二択しかない、地獄のような言論状況が続いてしまった。  ネトウヨの程度の低さも大概だったが、そのネトウヨに負けっぱなしで1回も勝ったことが無いのだから、パヨクはネトウヨにも劣る連中なのだ。駆逐するしかない。では、どうやって?  マトモな野党第一党を作ることが、パヨクを日本から駆逐する最短最善の方法だ。
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パヨクは軍国主義を勘違いしていないか?
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1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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