更新日:2024年12月22日 12:01
エンタメ

M-1グランプリ「令和ロマンは連覇ならず」「敗者復活戦は“オタク芸人”が嵐を呼ぶ」元ファイナリストが激戦を完全予想

敗者復活戦の審査員も大きく刷新

シシガシラ

シシガシラ

 お笑いファンならすぐにわかるはずだが、「女芸人No.1決定戦 THE W」の形式とほとんど同じ。ネタ披露は1回のみ。勝ち残りで各ブロックの代表が決まり、その代表から5名の芸人審査員が1組を決める形。5名の審査員はこちらである。 2020年王者・野田クリスタル(マヂカルラブリー) 2021年王者・渡辺隆(錦鯉) 2015年王者・斎藤司(トレンディエンジェル) 2017年王者・久保田かずのぶ(とろサーモン) 2022年大会・井口浩之(ウエストランド)  野田君と渡辺君は2年連続。昨年の審査員であるアンタッチャブル柴田君、NON STYLE石田君、かまいたち山内君は決勝の審査員となったため、新たに3人が加わり、今年は歴代王者が並ぶ形となった。  昨年の戦い、勝ち上がった「シシガシラ」から考えると大きな要素として「ライブ感」という部分は重要になる。はっきりと書くが、今年は準決勝から実力が拮抗中の拮抗。誰が決勝に行ってもおかしくないくらいの出来だった。だから本当にわからないのですが、予想させていただく。

オタク二人が決勝に嵐を呼ぶか?

 Aブロックはトップバッターが昨年のファイナリストである「カベポスター」から始まる。彼らは必ずクオリティの高いネタを披露してくるでしょう。「金魚番長」の出来が良かった。ここを凌げば最後の「ダンビラムーチョ」まで進むのではないかと予想。しかし、「ダンビラムーチョ」の準決勝で披露したネタは本当にバカバカしいネタである。この準決勝の会場、お客さんに対して大爆発を起こすのではないか。まさに「ライブ感」でAブロックは「ダンビラムーチョ」が制するのではないか。
ダンビラムーチョ

ダンビラムーチョ

 続いてBブロックは全組が吉本興業所属。こちらもAブロック同様昨年のファイナリスト「マユリカ」からスタート。「家族チャーハン」「ナイチンゲールダンス」という同タイプの漫才師をなんとかクリア。そして、まったくタイプの違う「カラタチ」との勝負、ここで僕は「カラタチ」が爆発することを期待。その勢いのまま「カラタチ」がBブロックを制すると予想する。
カラタチ

カラタチ

 最後はCブロック。こちらは昨年「敗者復活戦」を制した「シシガシラ」からスタート。A、Bと違い、このブロックは「シシガシラ」に「ひつじねいり」が勝ち、その後「例えば炎」が勝ち、そして「オズワルド」が勝つという勝者が入れ替わる形になるのではないかと予想。そして、ここで「オズワルド」対「インディアンス」という2021年最終決戦を戦った2組の戦いが再び起こる。審査員席で見守るのが2021年王者「錦鯉」渡辺君。「ライブ感」の強さから僅差で「インディアンス」が制し、勢いそのままにCブロック代表へつくと考える。
インディアンス

インディアンス

 そして、芸人審査員が決勝の舞台に送り出すのは……「カラタチ」。オタク二人が決勝に嵐を呼ぶ……となったら面白い……とこんなことを書いたが、本当にわからない。真実は15時から皆さんの目でご確認を。    あと、個人的なことだが、会場の「新宿住友ビル三角広場」。僕のウォーキングコースで毎日のように通るが、最高の会場。僕も一度でいいから「ここで漫才がしたかった」と思えるくらいの会場なのだ。全組、最高の漫才を見せろ!!
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ラストイヤー2組がどんなインパクトを残すか?
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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