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求人誌のキャッチコピーは誇張&脚色だらけ

求人誌を読む求人誌のキャッチコピーのほとんどは、誇張、脚色だらけです。ま、僕らは募集主からお金をもらっているので、読者よりクライアントを重視するのも仕方のないことですが……」  そう語るのは某大手求人サイトのディレクター・A氏。町のいたる所に求人のフリーペーパーが置かれ、ざっとネットで検索しただけでも転職サイトの数は軽く3ケタを超える。どの情報も前向きなことばかり書いてあり、きっちりと業種や狙い目をしぼっている人以外は、悩むのに苦労しそうだ。 「多かれ少なかれ、ウソのない範囲で会社情報の脚色はどこの求人誌もやってるハズです。言葉というのは便利なもので、ネガティブな情報もポジティブに解釈して表現することができるんです。例えば“幹部候補になれるチャンス”というコピーがあったとします。もちろんこの言葉にウソはありません。正社員なら誰でも幹部候補なわけですから(笑)」  メジャーで待遇の良い会社の場合は、ストレートに数字やブランド名を全面に出すというが、脚色するのは魅力がない会社。しかし、「イケてない会社を魅力的に見せる手法はゴマンとある」とA氏は続ける。 「“世界のモノづくりの現場を支える仕事です”というコピーは、工場労働者としてキツい仕事をしてくださいというメッセージでもあるわけです。“あなたの家賃、会社が負担します”の場合はどうか? 広告に表記されている月収に家賃補助が含まれ、賞与が少ない会社であることが考えられます」  ほかにも「とにかく社内に可愛いコがいれば、募集する部署にかかわらず、イメージ写真を載せる」など、わかりやすい具体例を出しながら、次々と脚色の作法について語るA氏。求人誌の見方や心がけることなどはあるのか。 「ホームページを持っている会社ならば、業務内容などを細かく紹介している場合もあるので、見極める材料が増えるわけです。例えば、IT業界への転職を考えている場合、会社概要を確認すると社員数10名なのに、“上流工程から関われます”なんて書いてあったら、そのランクの会社が上流工程から関わることはまずありえないので、昔一度その会議に参加したことがある程度ということがわかります」  A氏のような大手求人誌に広告を出す場合、数字にウソがないことを示す「確認書」の提出が企業側に義務づけられているという。収入や勤務時間など会社データの数字を求人誌が変えることはありえないが、会社側はいくらでも改ざんすることが可能。  例年、9月は転職シーズンといわれる。この時期、震災後保留していた転職活動を再開し始めている人も多いかと思われるが、「社員の生の声を聞いたうえで判断するのが確実」と語るとおり、やはり規模の大小を問わず、求人誌の情報だけを鵜呑みにするのは危険のようだ。 【求人広告の本音と建前】 (建前) その実力買います!来たれ幹部候補生 (本音) 正社員なら誰でも幹部候補みたいなもの (建前) 専門分野のスペシャリストを目指せます! (本音) 目指すのはその人次第。ま~頑張ってね (建前) 未経験者歓迎! (本音) 誰でも簡単にできる単純作業です (建前) 独立の夢、実現させてみませんか (本音)独立の夢は働いて貯金したお金で叶えよう (建前) アットホームな職場で一緒に働きましょう (本音) ほかに特筆できることがないんです 取材・文/スギナミ
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