更新日:2013年06月12日 16:13
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速記者あるある「赤の他人の会話を聞き取っちゃう」

最近ちょっとしたブームの“あるある”本。いろんなジャンルがあるけれど、もう普通の“あるある”じゃ満足できん! てなわけで、さらにニッチな“あるある”が大集合。知らない世界を覗き見しつつ、共感しようにも共感しづらいビミョーな感覚をご堪能あれ! ◆速記者あるある あるある, イラッ, ニッチ, 職業 議会や裁判、講演会などの内容を符号で記録し、文章に書き起こすのが速記者のお仕事。録音もするが、発言者の声が重なったりして再生時に聞き取りにくいことも。そんな場合でも速記者は現場でしっかり声を拾っている。「極端に声がこもったり小さい人がいると、唇の動きを見て音を補ったりもします」と、一級速記士の齋藤江利香さん。読唇術ばりの技もこなすとは! 「『聞き取れない』という状況に本能的に危機感を覚えるんです。地下鉄のアナウンスでも騒音にかき消されて聞こえないとイラッとしますね(笑)。普段から何でも聞き取ろうとして疲れます。先日も電車内でフランス人らしき親子がケンカしていたのですが、ものすごく耳を傾けている自分に気づいて。フランス語なんて全然わからないのに。赤の他人の会話を真剣に聞いてしまうのは日常茶飯事。で、指をペン代わりに速記しちゃったり」って、周囲から見れば変な人かも。  また、常に言葉に対してアンテナを張り、「耳慣れない言葉を聞いたら、どんな字を書くのか調べずにいられない」のだそう。 「それでも仕事現場によっては知らない専門用語が飛び交い、苦労することも。その場合は聞こえた音を頼りに正確な言葉を徹底的に調べます。聞き取れなかったからと、提出する文書内に空白を作りたくない。そのせいかクロスワードパズルなんかも穴が埋まってないと気持ち悪くて(笑)。何日かかっても絶対に完成させます!」 ― ニッチな世界の[あるある]大全【1】 ―
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