自作PCマニアの不思議な心理「正常に起動したら興味は薄れる」
―[ニッチな世界の[あるある]大全]―
最近ちょっとしたブームの“あるある”本。いろんなジャンルがあるけれど、もう普通の“あるある”じゃ満足できん! てなわけで、さらにニッチな“あるある”が大集合。知らない世界を覗き見しつつ、共感しようにも共感しづらいビミョーな感覚をご堪能あれ!
◆自作PCマニアあるある
自身も自作PCマニアのライターが周辺のマニアに聞いたところ、最近多いのが「『(CPU冷却に使う)液体窒素、家にある?』と尋ねられる」ことだとか。どうやらCPUの性能を極限まで引き出すオーバークロックの世界を描いたマンガ『87CLOCKERS』(二ノ宮知子作)の影響らしい。が、「あんな危険なもん、持ってないわ!」「自作PC好きが皆オーバークロッカーではない。液体窒素まで使うのはF1レースみたいなもので、ごく短時間の演算速度を競う、マニアでも極北の世界」てな指摘も。
とはいえ「鋭利な放熱板が付いたCPUクーラーで指を切った」「トゲトゲしたパーツを踏んづけて、足を負傷」「電源コードを外すのを怠り、感電した」といった危険な状況も少なくない様子。
また「余ったパーツで適当に組んだサブPCは妙に調子いいのに、最新パーツでこだわり抜いたメインPCがまったく安定しない」なんて嘆きも。その一方で「組み上げたPCが一発で問題なく起動すると、どこか物足りない」というからマニア心理は複雑なのだ。
あげくの果ては「パーツ構成を考えているときが一番幸せ。正直、組み立ては作業。正常に起動したら興味は薄れる」って、せっかくの高性能マシンが泣いてるぞ!
― ニッチな世界の[あるある]大全【12】 ―
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