雑学

梅雨時は要注意!! 部屋の雑菌を増やさないコツ

カビを放置した水回り、ホコリの積もった床、臭う万年床……「男の一人暮らしなんてこんなもの、部屋が汚いくらいで死にやしない」と思うなかれ。カビ毒には致死率50%、発ガン性などの危険なものがあるという。命あるうちにぜひ掃除を!

◆病気になるリスクを避ける雑菌を増やさない方法

李憲俊氏

李憲俊氏

 汚い、臭い、健康に悪い……など、とかく悪者扱いされる雑菌やカビ。だが、衛生微生物研究センター所長の李憲俊氏は「雑菌やカビなどの微生物も地球上に住む生物の仲間。それぞれのテリトリーを守って共生するべき」と語る。例えば、発酵食品など役立つカビもあるが、一方で健康被害の原因にもなる室内のカビはなるべく少ないほうがいい。そこで、室内の雑菌やカビを繁殖させない方法を李氏に聞いた。

【寝室】

 私たちが睡眠中にかく汗は、雑菌の好む栄養源になるという。

寝室

敷布団の下やマットと布団の間はカビやすく、雑菌も繁殖。万年床などもってのほか

「1か月間、洗濯も干してもいない寝具には、数万~数十万個の雑菌が繁殖しています。一番の弊害はニオイ。人間と同じで雑菌もモノを食べて排泄するため、それがニオイの原因になる。対策としては、晴れた日に布団類を干すこと。シーツや枕カバーの使用後は洗濯し、少なくとも3日に1回は替えたい。雑菌やカビを繁殖させない環境づくりが大切です」

【トイレ】

 使用者の皮膚や排せつ物の雑菌がつく便座は、2週間も掃除しないと汚れが気になる。

「一日1回便座を拭けば大丈夫。便座カバーは、汚れがつくと雑菌が繁殖するので清潔に使用するか、それができなければ、使用しないほうがベター。また、便器の内側は2週間ほどで黒ずんでくるので、こまめにブラシで掃除する。このときブラシに雑菌やカビがつくので、殺菌力のある薬剤の使用や使い捨てブラシが有効です」

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【キッチン】

 一見、キレイに洗ってあるスポンジや布巾が実は危険だという。

「スポンジや布巾には数百万~数億個の雑菌が存在します。その布巾で食卓を拭くと付着した雑菌を塗り付けることに。もし布巾に食中毒菌がいた場合、拭いた場所すべてが汚染されるわけです。

 スポンジや布巾は放置している間に雑菌が繁殖するので、ベストは使い捨てのキッチンペーパー。布巾を使いたいなら漂白剤、または煮沸消毒が必要。スポンジの場合、抗菌力がある洗剤で、使用後、洗いきらずに浸けたままにする。まな板、包丁などの調理器具はアルコールスプレーで消毒を」

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【浴室】

 家庭で一番雑菌やカビが生えやすいのが浴室。そろそろ1日おいた風呂がぬるっとしたり臭くなる季節だ。

「浴槽に水をはった時点では数十~数百個くらいだった雑菌が、4人家族が湯船につかると数千~数万個と100倍に。これを一晩おくと数億個まで増殖します。風呂のお湯は捨てるか洗濯の最初の洗いに使いましょう。追い焚きは絶対にNGです。

 それから意外に見逃しがちなのが天井のカビ。約8割の家庭でカビが発生し、これが落ちてきて空中に浮遊することになります。

 入浴後は換気扇を回すだけでなく、水がたまる場所をさっと拭いて排水溝も軽く磨く。月1回ほど、壁は消毒用アルコールなどで、天井は天井用の抗カビ剤や消毒用アルコールなどで拭けば十分です」

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【李憲俊氏】
衛生微生物研究センター所長。’54年、韓国生まれ。国立忠南大学助教授を経て、’96年に衛生微生物研究センター開設。NHK『ためしてガッテン』ほか生活微生物関連番組に多数出演。著書に『カビの科学』(日刊工業新聞社)ほか

写真提供/ライオン株式会社(菌写真)
― [汚部屋]に潜む死に至る病【5】 ―

カビの科学

実はカビは、与えられた環境で懸命に生きていだけで、人類の発展に大きく貢献する力も持っている




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