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相次ぐ女性大臣の辞任に海外世論からは意外な反応

 小渕優子経産大臣と松島みどり法務大臣が辞任した問題。「SHINE!」と女性の積極的な社会進出を謳い、内閣改造の目玉として女性閣僚5人を起用した安倍政権だが、そのうち2人が早々に去ってしまった。

◆女性に対する魔女狩りではない

女性大臣辞任 立て続けに起きた女性大臣辞任で気になるのは海外の反応だ。今年は東京都議会のセクハラやじ問題で「日本は女性蔑視的だ」と猛バッシングがあっただけに、今回も大きなイメージダウンにつながる可能性は大きいが、実際のところ海外の世論はこの辞任劇をどう見ているのだろう。

 辞任問題を報じたニュースサイトのコメント欄を見ると、国会に高齢な男性議員が多いことから、やはり「女性だから辞めさせられた」という意見も少なくない。しかし、一方では「『年寄りの男たち』が辞めさせたというのは馬鹿げてる」といったコメントや、松島大臣のうちわ問題を追求していたのが同性の蓮舫議員だったことを紹介するものもあり、想像以上に冷静に捉えられているという印象が強かった。

 また、なかには小泉政権で外務大臣を務めていた田中眞紀子氏が更迭されたケースと比較し、「女性に対する魔女狩りだって意見は間違ってるよ。政治家がどんな仕事を示すためであって、女性かどうかは関係ない。これはタナカのときとは違う」と、細かい分析をするものも。「女性大臣が辞任」というキーワードだけが一人歩きせず、辞任にいたった経緯が理解されていることは不幸中の幸いかもしれない。

◆政治家が謝罪して責任をとるだけマシ

 女性という部分以上に注目を集めたのは、意外にも「辞任」という行為そのものだ。小渕大臣は観劇費用など政治資金の不明朗な支出、松島大臣は選挙区内でのうちわ配布が問題となったが、辞任に対しては“肯定的”とも言える意見が目立っている。

 アメリカのネット上では「政治家が謝る姿を初めて見た」「うちの政界では(政治資金の問題は)通常営業」と、皮肉るものや、歴代大統領が回顧録を発売してきたことにたとえて「アメリカでは疑惑を否定するうえに、金儲けのために本まで書く」という辛辣なコメントも見られた。また、大規模なロビー活動が当たり前なため、うちわの配布が公選法違反となるシステムそのものがおかしいのではないかとの指摘も。イギリスからは引き際への評価や、サッチャー元首相に代表される女性の政界進出のイメージとは裏腹に、「ウエストミンスター(イギリスの国会議事堂)じゃ、こんなことは起きっこない」と、女性議員の少なさを嘆く声もあった。

 小さなうちわが大きな嵐を引き起こし、観劇会が辞任劇となってしまった両大臣の辞任問題。なんともお粗末な事件だったが、その幕引きは評価されたようだ。

<取材・文/林バウツキ泰人>

※参照元

● Japan Today:http://www.japantoday.com/category/politics/view/justice-minister-undone-by-cheap-paper-fan#comments

● Yahoo!:http://news.yahoo.com/japan-industry-minister-resigns-over-scandal-reports-004526427.html;_ylt=A0SO8yNfDUZU9QwABu5XNyoA;_ylu=X3oDMTEzZXB2ajUzBHNlYwNzcgRwb3MDOARjb2xvA2dxMQR2dGlkA1ZJUDUzN18x

●RT:http://rt.com/news/197376-japan-minister-resigns-makeup/




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