社内のワードの仕様が98、報告はすべて紙…遺物だらけの職場に翻弄される社員たち
昭和39年の東京オリンピックから50年、今や「クールジャパン」を声高に喧伝する国へと成長を遂げた日本で、驚くべき前時代的な因習がまかり通っている企業はまだまだあった……。思わず、耳を疑う時代遅れの会社のルールを紹介する
◆ワードの仕様が98、報告はすべて紙……遺物だらけの職場<システム編>
アラフォーなら痛感するところだろうが、ここ十数年のビジネス環境、特にツールは激変。「国内営業はいまだにFAXを使っている。複合機だから、隣の部署のFAXがコピーに溜まって、チョー邪魔」(37歳・男・専門商社)と、FAXですら遺物扱いだ。
「個人のメアドがない」(28歳・男・教育)、「会社のPCはアップデートしていないため、ワードの仕様が98でないと開けない」(29歳・男・アパレル)という会社は早急に改善すべきだが、面倒なのは、変化についていけなくなった世代とのコミュニケーションだ。
「上司がデジタルに疎く、メール添付で企画書を送ると気づかず、『見てくれました?』と言うと逆ギレされる」(29歳・男・金融)、「連絡事項は対面、もしくは電話をして、ちゃんと口頭で伝えないと、『聞いてない!』と怒られる」(31歳・男・教育)とまあ、デジタル・デバイトの溝は深い。
「ペーパーレス化のため、新たな経理精算システムを導入。領収証はスキャンした画像データでOKだが、それと別に、領収証の実物も経費精算システムからプリントアウトしたレターヘッドをつけて送らなければいけない」(29歳・女・広告)と本末転倒な事態も。
ペーパーレス化は各所で混乱を招いているようで、ある事業所では、「上司の意向で報告書はすべて紙。A4用紙の消費量は週に1万5000枚超!」(44歳・男・SE)。
経費的に大丈夫でしょうか?
こうした紙至上主義の上司のもと、ペーパーレス化が実現できないまま、昨今言われる「内部統制」を導入すると、「関係者の人数が多く、決裁されるまで異常に時間がかかる。回覧している間に書類が紛失、イチからやり直しということも」(39歳・男・食品)。
「事業は時代の変化に翻弄される」とはある経営者の弁だが、社員を翻弄するのは別の存在で……。
― 【衝撃リポート】ニッポンの会社はまだ“昭和”だった!【3】 ―

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