定番駄菓子「ムギムギ」、販売終了は苦渋の選択
【消えた定番商品】たまに無性に食べたくなった『ムギムギ&ポテトスナック』
長年多くの人に愛された駄菓子「ムギムギ」と「ポテトスナック」が、’13年6月末以降、姿を消している。販売元のいずみ製菓が製菓事業から撤退したためだ。
「もともと、約10種の駄菓子を扱っており、全体としての採算がとれず事業が立ち行かなくなりました」と創業者の孫で、代表の沓名哲志さんは言う。原材料の高騰や、少子化の影響による駄菓子の売り上げ減少もあった。
「残したいという声もありましたが、事業所を売却し、そのお金を従業員の退職金などに充てなければならず、また、敷地の真ん中に工場が立っていたため、半分だけ売るなどもできなかったのです」と、苦渋の選択だったのだ。
惜しまれつつなくなったいずみ製菓の「ムギムギ」。だがその後、高知県の南国製菓が商標と製造権を購入し南国製菓の「ムギムギ」として販売を再開している。
― [あの定番商品]が消えていった理由【3】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ