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ケガ人続出! 狭い飲み屋街にある「魔の階段」を検証

来る日も来る日も酒が飲める季節。寝落ち、階段落ち、所持品紛失、二日酔い、嘔吐、果ては警察沙汰まで……失態もまたつきもの。他人に迷惑をもたらすほどの泥酔っぷりで、足元から人生まで、酒で狂った人々の現場を検証。

ケガ人続出の狭い飲み屋街【魔の階段を検証!】

 戦後の闇市や屋台街を発祥とする飲み屋街は、「いい雰囲気」であるがゆえに酔客どころか外国人観光客にも人気を博している。だが、いかんせん1軒の床面積が3坪~4坪半程度の長屋づくりであるため、必然的に間口が狭く階段が急な店が軒を連ねており、この階段でケガをする酔客が絶えない。 間口が狭く階段が急な店が軒を連ねる「ここ5年くらいで知っているだけでも3人は亡くなっている」(「バーM」ママ)、「知り合いの助監督が首を打って大ケガした」(50歳・脚本家)、「電話をかけようと外に出たら客が戻ってこない。見に行くと、ちょっとした段差で顔面からつんのめって額を割っていて救急車を呼んだ」(「Y」店主・Pさん)と、痛いエピソードは尽きず、「後から来た友人を迎えに行こうと階段を踏み外して頭を強打、自分が救急車で迎えに来られちゃった」(49歳・フリー)なんてオチ付きの自虐話を披露する客も。  急なだけに下りるだけでなく、上がる苦労にもバカバカしい話がある。 「帰り際、階下から泥酔した客が、四つん這いで必死の形相で一歩一歩上がってくる姿に遭遇したことがある。そこまでして飲みたいのかと手を差し伸べた」(47歳・映画)、「上がっていく途中、帰る客が下りてきて、ゲロをぶっかけられた。客も店も最低なとこだよ、ここは」(49歳・IT)と言いながら、「じゃまた!」と帰っていく常連客たち。  そこに酒がある限り、それでも酔っ払いは飲み続ける。 取材・文/SPA!泥酔現場取材班 ※写真はイメージです
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