「松坂大輔の成功を祈っている」レッドソックス元社長から復活を期すエール
中日ドラゴンズと契約した“平成の怪物”松坂大輔。背番号99番を背負い、新天地でどのような活躍を見せられるか、注目が集まっている。
※『週刊SPA!』3/13発売号「松坂大輔が野球を続ける意味」より
そして、松坂大輔の復活を心待ちにしているのは日本人だけではない。’06年12月に松坂大輔と6年総額5200万ドル(当時レートで60億8000万円)の大型契約を結んだラリー・ルキーノ氏(当時の球団社長)が週刊SPA!に思いを寄せてくれた。
「ダイスケと過ごした6年間は夢のような時間だった。彼の入団を機に、日本、日本球界との関係が格段に深まり、現在も良好な関係が続いていることに本当に感謝しているよ」
前述の巨額投資を決断したルキーノ氏は、松坂入団1年目の’07年に、ライバル球団のヤンキースを振り切り、見事12年ぶりの地区優勝を果たすとそのままワールドシリーズも制覇。現在はレッドソックス球団社長の座を退き、傘下の3Aポータケット・レッドソックスの共同オーナーとして今なおスポーツ界の発展に尽力している辣腕経営者だ。
「レッドソックスと契約が満了したあとも、ダイスケのことはもちろん追いかけていたよ。ドラゴンズといえばセ・リーグじゃないか? ボストン時代はチーム方針で打撃練習は禁じていたけど、今年は投げて打って、大活躍して欲しいね!」
Wishing him all the best. (ダイスケの成功を心から祈っているよ)というエールで締めくくったルキーノ氏からのメッセージをはじめ、多くの仲間の想いを背負った松坂大輔の復活劇が、間もなくはじまる。
【ラリー・ルキーノ】
松坂大輔入団時のボストン・レッドソックスCEO。’04年にレッドソックスを86年ぶりの世界一へと導き「バンビーノの呪い」を解いたオーナーとしても有名。元NFL球団のオーナーなど異色の経歴の持ち主
取材・文/小島克典 撮影/赤松洋太 写真提供/産経新聞
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