外見だけみると普通の社会人なのに…「自宅をゴミ屋敷にしてしまう人の共通点」とは?
過去に反響のあった週刊SPA!内の特集「住んではいけない!人生がダメになる部屋」を会員限定で再公開。人間にとって衣食住は欠かせぬが、食はもちろんのこと、「住」も人の精神や肉体に大きな影響を与える要素だ。今現在、ヤバイ部屋に住んでいる人はその改善を、いまはまだ問題ない部屋に住んでいる人はそうならないように、“人生をダメにする部屋”を考えてみた。(初公開日2018年5月19日 情報は取材当時)
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“人生がダメになる部屋”の最終形態ともいえるのがゴミ屋敷である。部屋と人生どちらが先にダメになったのか、前後関係および住人の素性は通常以上に謎に包まれている。ゴミ屋敷清掃にも携わっているライターの村田らむ氏はこう話す。
「依頼人の多くはきちんと仕事をしていて、外見だけみると普通の社会人です。消息不明になってしまう人も多いので、申し込みをしてくる時点でマシ。部屋の惨状に気づきつつもどうにもできず、それを見てさらにうつうつとするのを繰り返している感じですね」
そもそも、なぜゴミ屋敷になるのか?
「ADHDなどの疾患以外にも、内向的で、大家がゴミ出しに異様に厳しく、怒られるくらいなら……と保管し続けてしまったパターンが多い。女性の場合は必ず使用済みの生理用ナプキンがあるのですが、壁に貼っていたり、タッパーに入れて保管していることすらある。他人に気を使いすぎて、普通に捨てることができないんですよ」
一方、“ゴミ”を大事に取ってあるケースも。
「どうみてもゴミにしか見えないので捨てたら激怒して、回収車を止める騒動になったこともあります。そんなに大事ならそれなりに扱えばいいのですが、区別をつけられないから深刻なんでしょうね」
とはいえ多くの依頼人は「自殺しそうな勢いだったのが、片付いていく様子をみてどんどん表情が明るくなる」という。ゴミ屋敷に住んでいる点ですでに人生がダメになっていると言えなくもないが、自覚があるのが唯一の救いか。
「まあ大抵が元に戻って、また依頼してきますけどね」
取材・文/週刊SPA!編集部
ゴミ屋敷の主は何を思いゴミに沈むか
「片付いていく様子をみてどんどん表情が明るくなる」
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