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時速140kmも設計上可能な新東名。その本領発揮はいつなのか?

 日本の高速道路に、名称とは別に路線番号があることはご存じでしょうか? 東名とかって言われても訪日外国人はわからないので、誰もがわかるようにと欧米にならって国土交通省が定めました(高速道路ナンバリング)。E1から始まってE98まであるのですが、途中E12がなかったりと連続しているわけじゃない点は謎ですが、そのなかで今もっともアツいのがE1A。日本の高速道路のエースです。 オートクラブMJブロンディ改め永福ランプ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

新規開通、制限速度時速120km、etc.“日本のアウトバーン”E1Aを爆走しました

 新東名・伊勢湾岸道・新名神。この3本の高速道路の路線番号は、共通して「E1A」である。東名・名神の「E1」に対し、新たな日本のエース(A)感満点だ。  そのE1Aが、いよいよエースの本領を発揮しつつある!  3月1日から、新東名の新静岡-森掛川間(55km)の制限速度が、試験的に時速110kmから120kmに引き上げられた。3月17日には、新東名の厚木南-伊勢原JCT間(4km)と、新名神の新四日市JCT-亀山西JCT間(23km)が開通。残る未開通区間も数年以内に完成する予定だ。さらには、当初の計画通り、全線が片側3車線に拡幅されることも、事実上決定した。まさに日本のアウトバーン! オートクラブ ということで、今回改めて、E1Aを走ってみました。  まず、新規開通の厚木南-伊勢原JCT間を含む、新東名の東端6kmを初走行。
オートクラブ

新東名東端の本領発揮は来年か?

 せ、狭い! 現状はまだJCT付近は片側1車線! とてもエースと呼べる状態ではない。ただ、来年伊勢原-御殿場間が開通し、そのうち圏央道の藤沢-釜利谷間も開通すれば、首都高湾岸線まで迂回できるようになる。そうなりゃ東名のバイパスとして機能するだろう。
オートクラブ

圏央道の厚木南から伊勢原JCTまで、ちょっとだけ走ることができるようになったが、実際のところ東京を起点にした移動では、まだ利用するメリットは低い。2020年予定の伊勢原から先の開通が待たれる

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日本のアウトバーンは設計上時速140kmも可能!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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