更新日:2019年04月26日 10:46
カーライフ

GW10連休ヒマな人にオススメしたい関ヶ原ドライブの旅

― 男のドライブ旅 古戦場巡り関ヶ原編 全3回 ―

第2回 そうだ、南宮山に登って毛利秀元の気分を味わってみよう!

 関ヶ原合戦に対する歴史論争を、身をもって体感すべくパサートTDI(ディーゼル)で関ヶ原古戦場へと向かった、モテないカーマニア軍団(おじさん3名)。東京から400km走っても、後続可能距離はまだ1000km以上と表示されている。恐るべし。このまま給油せずに、軽く東京まで戻れそうだ。節約である。

ロングドライブにピッタリのパサートTDI

 我々が最初に目指すのは、西軍総大将・毛利輝元の養子・毛利秀元が陣を置いた南宮山(なんぐうさん)だ。  毛利秀元・安国寺恵瓊・吉川広家の毛利三将は、計1万ほどの兵を率いて、大垣城の西約10km、標高419mの南宮山一帯に布陣した。しかし9月15日の決戦時に動かず、これが西軍敗北の主因となった。なにしろ南宮山は、関ヶ原盆地への入口にある。毛利軍が動けば東軍は袋のネズミ。包囲される形になったはず。その南宮山に登り、毛利秀元の気分を味わってみよう!

南宮山に登ってみよう!

南宮山頂上には西軍敗北のキーマン毛利秀元の陣跡が!

 名神高速から東海環状道に乗り換え、大垣西インターで降りる。このあたりは濃尾平野の西北端。広々とした平野の北と西は、屏風の如く山々が遮っている。その一番手前にある山が南宮山だ。  まずは南宮大社に参拝。創建は第10代崇神天皇の御代というから恐ろしく古い。もちろん関ヶ原の合戦時にも存在したが、その際に社殿は焼失したという。しみじみ。

南宮大社

 社殿の脇から、南宮山へのハイキングコースがある。これこそが、毛利秀元陣跡へと続く登山道だ。

運動不足のおじさんにはこたえる山道でした

 鳥居のトンネルを抜けて少し歩くと、池の傍らに安国寺恵瓊の陣跡が現れた。恵瓊は毛利家の参謀的な外交僧で、毛利輝元を西軍総大将に担ぎ上げた中心人物。それだけに、合戦後は石田三成、小西行長とともに六条河原で斬首、さらし首となっている。

安国寺恵瓊の陣跡

 そこから先はひたすら森の中の登山道だ。おじさん3名ヒーヒー言いながら進むこと約50分。いきなり視界が開けた。毛利秀元陣跡(本陣)である。

毛利秀元陣跡(本陣)

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袋のネズミは自分だった!?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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