カーライフ

時速140kmも設計上可能な新東名。その本領発揮はいつなのか?

新名神の新規開通区間は平日なのに大混雑!

 しかし、それ以外の区間の新東名と新名神は、トンネルや橋もすべて片側2車線の幅で造ってある。橋はまだしも、トンネルはもう1本掘るしかないので、拡幅は容易ではない。莫大な費用と期間がかかる。今さらの拡幅はまさに泥縄だ。  こうなってみると、ほぼ当初の計画通り建設された2区間は、日本道路公団時代のコスト無視・ゼイタク設計の貴重な遺産。かつてボロカス言われた“利権の巣窟”が、今や日本の未来を背負っている。世の中一寸先は闇ですなあ。 オートクラブ
オートクラブ

新しくできた鈴鹿PAも大混雑。個人的には、みんなが鈴鹿PAに行くことで、東名阪自動車道の御在所SAが空いてくれないかなあと思っております。2023年度の大津-高槻間の開通が待ち遠しいですな

 帰路、午後6時前後。新東名の時速120km試行区間は、早朝よりは断然交通量が増えていたが、それでも大型トラックに4回ブロックされただけで、平均時速113kmで走ることができた。  来年、片側3車線化が完成したら、御殿場-浜松いなさ間145kmは、全線制限速度を時速120kmに引き上げていただきたい。なにせ設計速度は時速140kmなのだから。 【結論】 片側2車線と3車線とでは大違い。かつて建設省と日本道路公団が、コストを無視して計画したゼイタク高速が、結果的に正しかったことが証明されてしまった。まさに歴史の皮肉
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
1
2
3
おすすめ記事