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時速140kmも設計上可能な新東名。その本領発揮はいつなのか?

日本のアウトバーンは設計上時速140kmも可能!

 御殿場JCTから新東名に乗り入れ、時速120km試行区間へ。月曜朝6時の新東名は交通量も少なく、ものすごくカイテキ! 勾配とカーブの少ない一部片側3車線は、まさに日本のエースだ。一度も前をブロックされることなく、時速120kmをキープしたまま55kmを走り抜けた。なんて爽快なんだ! ふだんは交通量が多くてとてもこんな風には走れないが、朝3時に起きて出発した甲斐がありました。
オートクラブ

時速120km巡行が堂々とできる新東名の試行区間に感動。早朝だったので詰まることもなくスムーズに通過。夕方に通過した際は交通量が増えたので2車線区間では少し詰まりましたが十分快適。試行区間の延長に期待!

 そのままずんずん西進し、名神経由でグルっと回って新名神の新規開通区間(亀山西-四日市間)へ。以前この区間は、並行する東名阪道を利用していたが、鈴鹿付近で恒常的な渋滞が発生していた。今回の開通でそれも解消されるはず。  亀山西JCTから新規開通区間へ乗り入れる。開通2日目だというのに早くも大型トラックだらけ! 物流の背骨間満点だ。渋滞こそないけれど、暫定片側2車線の意外に狭っ苦しいハイウェイは、スピードリミッターを効かせながら時速90kmで走る大型トラックで埋まっていた。 オートクラブ
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新名神の新規区間は、平日にもかかわらずかなりの交通量

 E1Aが全線片側3車線化に舵を切った背景には、人手不足がある。政府はドライバー不足対策として、大型トラックを無人隊列走行させようとしているのだ。しかし交通量を考えると、片側2車線では難しい。  E1Aは当初、全線片側3車線の計画だったが、道路公団民営化議論の末、コストダウンのため暫定片側2車線に切り替えられた。ただ、着工の早かった御殿場-浜松いなさ間(145km)と亀山西-大津間(41km)だけは、構造物の大部分が元の設計のまま建設されたため、拡幅は容易。前者は来年夏頃、後者は3年後をめどに、全線片側3車線化されることが決まった。
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新名神の新規開通区間は平日なのに大混雑!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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