更新日:2019年12月23日 21:02
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“17歳黒ギャル社長”のその後…覚せい剤と大麻で留置所に入っていた

 数年前、多くのメディアで取り上げられたギャルカフェで、当時16歳ながら店長を務めてインタビューに答えていたのがKONOMI(園田 好)さん。現在21歳だ。
KONOMI

かつて“17歳の黒ギャル社長”として注目されたKONOMI(園田 好)さん。現在21歳

 その後、独立して自分の店を開き、“17歳の黒ギャル社長”として活躍していた。ところが、ここしばらくはメディアに登場していない。その間、いったい何があったのか——。実は昨年、覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反の容疑で逮捕され、3か月に渡って留置所に入っていたというのだ。

15歳で単身上京、16歳でギャルカフェの最年少店長に…

 まず、どのような経緯で若くして店長や経営者となったのか。改めて彼女の道のりを振り返る。 「仙台の実家が会社を経営していて裕福な家庭だったけど、中学1年生の頃に被災しました。業績が落ち込んでしまって、私もお金を稼いで家計を助けなきゃって。それで年齢をごまかして、翌年からキャバクラで働き始めたんです」(KONOMIさん、以下同)  もともと目立ちたがりの性格だった。興味がオシャレに向くなかで、いろんな世界を見てみたいという好奇心からキャバ嬢になったという。 「街は復興バブルで。私はひとり暮らしをして自分の生活を支えながら、毎月実家にお金を振り込んでいましたね。結局、15歳までキャバクラにいたのですが、年齢がバレてしまったことをきっかけに土地勘も人脈もない東京に行くことを決めました」  年齢がバレてしまってからは、地元で雇ってもらえる店はなかった。とはいえ、キャバクラで同年代よりも稼いでいたので生活レベルは下げられない。KONOMIさんは「私ならなんとかなる」と、単身で東京へ向かった。  当時は白ギャルだったが、小麦肌の外国人への憧れから肌を焼き始め、クラブでギャルサークルの人たちと知り合ったことから、黒ギャルに目覚めていく。そして、人気のギャルカフェで最年少店長に抜擢された。メディアに取り上げられ、一躍時の人になる。だが、葛藤も大きかった。  彼女は3歳から小学6年生まで英才教育を受けていた。経営者の家系だったので家には事務所があった。そんな両親の背中を見てきたことから、“自分で稼ぐ意識”が強かったという。また、自分よりも立場が上の人がいると、達成感もやりがいも責任感も薄れてしまうことがつまらないと思った。 「毎日のようにメディアで取り上げられて、SNSのフォロワーも増えた。ただ、結局は雇われ店長だったので、自分自身に違和感があって。私はもっとできる……。自分の可能性を試したかった。もともと一匹狼な性格だったので、独立することを決めました。  まわりからは『絶対に無理だ』『3か月で終わる』とか言われていたけど、それが逆に原動力で。あえて渋谷やギャルとは真逆のイメージがある秋葉原で店をオープンしたんです。その結果、秋葉原でも売り上げナンバーワンの店にすることができました」

覚せい剤と大麻で逮捕、約3か月に渡って留置所に…

KONOMI「17歳から20歳までの1年毎に1店舗ずつ増やしていこうと思って。秋葉原の次は、上野で店をプロデュースして。18歳で地元・仙台にも店をつくりました。同年代が学校で勉強している間に、ありえない経験ばかりさせてもらったし、類をみないスーパー10代でしたね」  順風満帆に見えた。しかし、次第に暗雲が立ちこめる。  話題になった秋葉原の店で大きなトラブルがあり、閉めざるをえない状況に追い込まれた。当時付き合っていたお金持ちの男性と婚約し、悠々自適な生活を送っていたが大麻取締法違反の容疑で逮捕されてしまう。結局、事実無根で不起訴となったが、婚約が解消された。裕福な生活も水の泡、お金やブランド物がいくらあっても心は満たされない……。  すぐに生活を立て直すべく六本木で店を始めたが、2018年の9月25日から12月19日まで留置所に入ることになったのだ。 「今度は覚せい剤取締法違反で逮捕されました。処分保留となりましたが、家宅捜索で大麻まで押収されて再逮捕。なので、長かったですね。どちらも初犯だったので執行猶予が3年つきましたが……」  婚約解消後、次に付き合った相手と同棲していたが、共に違法薬物に手を染めた。薬物の使用で錯乱した相手から暴行を受けて顔面骨折、「このままでは殺される」と思い110番通報した。当初は“被害者”だったが、尿検査でKONOMIさんにも陽性反応が出た。ここから自身も“被疑者”に変わる。それまで「彼氏と幸せの絶頂だった」と話すが、その時間はもろくも崩れ去ったのだ。  経営していた店にも摘発の捜査が入り、KONOMIさんが不在のなかで休業を余儀なくされた。スタッフも辞めていく。そして、長い留置所生活が始まる。
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ライター・編集者。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』(共に彩図社)など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ【最新版】』(辰巳出版)がある。Twitter:@gold_gogogo

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