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絶滅寸前!ディーゼル輸入車の最終&最良の1台を探す

絶滅寸前のディーゼルグルメ。最終&最良のディーゼルはどれだ!?

 VWのディーゼル排ガス不正事件は覚えていますか? それ以降、欧州ではディーゼル人気がガタ落ちに。’15年に50%を超えていた欧州のディーゼル車の新車登録シェアは、’20年に28.8%まで激減しました。ちなみに、我が国の新車に占めるディーゼル比率は約6%で、その約半分が輸入車。そこで今回は、存続が危ぶまれているディーゼル輸入車の一番星を探してみました。
オートクラブ

LAST DIESEL

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

ディーゼルのガラガラ音はおふくろの味!

 我が愛車BMW320dは、8年落ちの旧型車。5年前、235万円で買った中古だが、いまだにエリート感満点だ。  最大の美点は、加速がよくて燃費もいいディーゼルエンジンだ。5年間の平均燃費はリッター17㎞! 軽油の安さも勘案すると、軽自動車以上に燃費がイイ! 現代のクリーンディーゼルは、カーマニア的に実にスバラシイ存在である。
BMW320d

我が愛車BMW320d

 が、ディーゼルエンジンの本場はヨーロッパ。彼の地ではごく近い将来、内燃エンジン車は絶滅してEV(電気自動車)のみになる。ガソリンエンジンはアメリカや中国、そして日本でもまだまだ需要があるが、ディーゼルの需要はヨーロッパに集中しているので、存続自体が風前の灯だ。涙が出る……。  そこで今回は、ディーゼルファンとしてその最後の雄姿を脳裏に刻むべく、3台の最新ディーゼル車に試乗した。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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