地元スナック嬢とご当地秘話で盛り上がる奄美大島の夜

老舗旅館の豪華懐石料理よりもキャバレーの焼きうどん。日本全国津々浦々、どんな観光地への旅行も、“オヤジ的ナイトライフ”抜きには楽しめなくなった今日この頃。ガイド片手に名所を探訪するよりも、地元娘との語らいのほうが“生きたご当地情報”を得られるというのがその理由のひとつだ。しかし、繁忙期の沖縄に代表されるリゾート地のキャバクラで、「都会からの出稼ぎ組」に遭遇したときの落胆は筆舌に尽くし難い。開放感たっぷりの旅行先で「蒲田の○○って焼肉屋が安くてオススメ」なんて話は聞きたくもないからだ。

名物ママと美人姉妹!アットホームな雰囲気で乾杯♪


◆素朴だけど骨太な奄美美女の生き様

生誕100周年。大小300軒近い飲食店が濫立する屋仁川通りは鹿児島第二の規模を誇る

 羽田から飛行機で2時間、奄美大島に到着。目指すエリアは名瀬市街にある屋仁川通り(通称やんご)。雑居ビルには色とりどりのネオンが燈り、夜遊び気分を盛り上げる。まず「南国らしからぬ店名」ということに惹かれて入ったのが「雪の華」というお店。席についたのは眞鍋かをり似の里沙ちゃんと目鼻立ちのクッキリした南国美女・愛里菜ちゃん。

「東京から? 私も2年前まで働いてましたよ。我孫子のパチンコ屋さん。仕事が忙しくて六本木も原宿も行けなかったけど、それでも都会は楽しかったぁ」(里沙)

「我孫子は東京じゃなくて千葉じゃ……」とツッコみたいところをグッとこらえて、「若いカップルは海辺で星空を眺めながら愛を語るの」なんて元ちとせの歌のような恋話に心を奪われる。そしてなんと“ミス奄美”だという愛里菜ちゃんの話で盛り上がっていると、「飲んでる? あ、ママにはビールね。美容の秘訣はお酒よ」と酒焼けした声で乱入してきたのは、カルーセル麻紀似のゆきみママ。

「どう?うちの娘たちは? みんなママがお腹痛めて産んだコだけあって、美女揃いでしょ」

 このお店のホステスさん、従姉妹の愛里菜ちゃん以外の4人はすべてママの実娘だったのだ。母娘経営のスナックは多いが、四姉妹が揃ったお店は珍しい。「このコとこのコは父親が一緒でこのコは浮気相手との間で……」などと際どいジョークで場を温めてくれた。

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(写真左から)朱里(長女)、愛里(次女)、梨里(三女)、里沙(四女)の四姉妹+従姉妹の愛里菜、ゆきみママという「雪の華」ファミリーの豪華布陣。ママの手作り家庭料理も濃い目で黒糖焼酎によく合う

「ラウンジ 雪の華」

住:鹿児島県奄美市金久町12-4ラポールビル2F 
電:0997-52-5589 
休:日曜 料入店時に要確認(飲み放題4000円くらい)

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スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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