熱帯の夜は狂うほどにアツいタイ・バンコク乱痴気リポート

 昨春「俺の夜」の取材で訪れたマニラのスナック嬢から月イチペースで国際電話がかかってくる。

「次はイツ、コッチ来れる? マタ仕事!? 仕事ホント? ニホンジン、ウソはイッツモ仕事(怒)」

 カタコトの日本語を早口でまくしたててガチャ切り。そのたびに陰鬱な気分にさせられるのだが、海外での夜遊びにウェットな男女関係を求めるのは禁物、欲望に忠実な一夜限りの遊戯こそが男旅の王道であることを痛感した。

見学だけでも興奮!ゴーゴーバーの魔力

ゴーゴーバー
 スギナミの愛読誌『漫画ゴラク』の『ミナミの帝王』で連載中の、ゴーゴーガールに恋をする日本人駐在員の転落物語(バンコク・ラブジャンキー編)がめっぽう面白いこともあり、年末旅行の目的地をタイ・バンコクに狙い定めた。

 バンコクのゴーゴーバー地帯は、規模の大きなものから順にパッポン通り、ナナ・プラザ、ソイ・カウボーイの3つがある。料金的にはどこも似たような設定だが、タイの夜遊び事情に詳しい友人曰く「化粧も濃すぎず、日本人好みの顔立ちのコが多い」とのことで、ソイ・カウボーイへと向かった。

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スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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