仕事で那覇に行くことになったのは、コロナ騒動真っただ中の3月初旬。上司から「沖縄か……いいな。まぁ、このご時世だから濃厚、いや濃密接触だけは禁止で」と、念を押されて機上の人となったのであるが、羽田から乗った飛行機はガラガラ。図らずも快適な空の旅となったのであった。
那覇で出迎えてくれたのは、沖縄在住10年を迎えたエロ本編集者時代の大先輩のM先輩だ。M先輩の超オススメの店があるというので、ウッキウキで那覇に着いたのだったが……「めんそーれ! いやぁ~コロナ騒動でさ、行こうと思ってたお店がしばらく店を閉めることになっちゃってさ~」
M先輩、Tシャツ姿でニコニコ笑いながら話していますが、こちらは取材しないとページが白紙で出るわけで、もう気が気じゃない。
「なんくるないさ~。代わりにちょっとディープなとこ用意したから、行きましょうね~」
そう言って那覇をすっ飛ばして向かったのが、深夜の宜野湾市だったのである。
真栄原の夜は濃い、濃すぎる!
やって来たのは、有名な赤線地帯があった真栄原からほど近い、煌々とピンクのネオン管が光るスナックビルにある「ラウンジLADY」だ。じゃあ、まずはやっぱり沖縄なので……ということで、泡盛をボトルで入れ、明子ママの「アリ、乾杯!」でスタート。
旨い酒とウマの合うトーク。まったり過ごす真栄原の夜
「東京、大変でしょうに、わざわざ来てもらって……」
ママの優しい語り口がなんとも落ち着く。ゆったりとした空気が店を包み込むようである。なんと言うか……まるで“沖縄の母”のような感じなのだ。
「ウチの店はね、今年で10年目かな。私、こういうお店で働いたことなかったけど、やってみたくて始めちゃったんですよ」なんとママ、未経験でスナックを始めたというから驚きである。そんなママを慕う常連客は多く、この日も、24時をすぎたあたりから常連客がひっきりなしに訪れ、気がつけばボックス席もカウンターも満席状態。
こんな時間から満席に!? と驚いていると、「沖縄の人は呑み始めるのが遅いですからね~」と、沖縄の呑み方を話してくれたのは、スタッフのまいちゃん。車の運転で酒が飲めないM先輩をよそ目に、まいちゃんとママのアットホームなトークで泡盛が進む。気がつけば、ボトルをほぼ呑み干してしまった。店を出ると、泡盛で酔った体に3月の沖縄の風が心地よい。こんな店が近所にあったらな……そう、思いながら、店を後にした。
【ラウンジLADY】
住:沖縄県宜野湾市真栄原1-1-15ライトビル2F
電:090-1946-7497
営:21時~ラスト
休:水・日
料:1万円で飲み放題
ボトルは泡盛、ウイスキーなど各種ある。カラオケは1曲200円 カウンターだけでなく、大型のボックス席もあり、団体客でも楽しめる
撮影/赤松洋太 取材協力/M先輩
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