年末年始、すでに世間が長期休暇に入るなか、僕は本企画「俺の夜」の取材の調整を進めていた。コロナ禍ということで、多くの人が自宅でダラダラと過ごしていたはず。
今回は、パジャマ姿の女のコたちと“家気分”でまったりと楽しめるガールズバーで徐々に夜遊びのウォームアップをしていこうじゃないか……という趣旨でお届けするつもりだったのだが、入稿日が目前に迫るなか、2度目となる「緊急事態宣言」の発令が決まったのだ。
先行きは不透明。そこで急遽、本来の楽しみ方に追加して、現状のリアルな本音もお伝えしたい。“おうち時間”さながらのパジャマ姿に胸キュン
オールの宅飲みノリでまったりワイワイ!
今回訪れたのは京王井の頭線・吉祥寺駅から徒歩1分ほどにある「Laugh Tale」というガールズバーだ。キャストは全員パジャマ姿。
「いらっしゃいませ~」カラフルに飾られた店内から黄色い声が響く。それと同時に、検温器を片手に駆け寄ってくる。
「大丈夫です、どうぞ!」
一瞬で打ち解けられる!みんなでミニゲームを楽しもう
さっそく席に着いて乾杯すると、パジャマからかなうさんの大きな谷間が見えそうで……見えない(笑)。パジャマならではの無防備な感じがたまらない。店には、数々のミニゲームも用意されている。
年始の運試しをするため、くじ付きのクレーンゲームに挑戦。すると、「コスプレイベント決定権」を引き当てた。同店はイベントが盛んで、月2回は開催されているらしい。もともと、ギャル雑誌の編集者だった僕は「女子高生の制服」をリクエストしておいた。また、店内にはカラオケが設置されており、歌が得意だというあいさんが「紅蓮華」を披露する。言葉を失うほどに上手。じつは彼女、大学で音楽を専攻しているというのだ。ところが昨年は……。
「コロナのおかげでキャンパスにぜんぜん通えませんでした」
いま、ほとんどの大学はオンライン授業になっているが、実技系の場合はパソコンの画面越しでは満足に学習できない現実があるという。一方、同じく大学生のひめのさんがこう話す。
「授業がオンラインになったおかげで、この店で働けるようになったので良かった面もあります」
オールの宅飲みノリでまったりワイワイ!朝パソコンを立ち上げれば授業に参加できるので、化粧や着替えの手間、通学時間などが省ける。そして、夜遅くまでアルバイトが可能になったのだ。3人は学費を稼ぐなど、将来の夢を叶えるために夜の扉を開いたという。ここでの出会いが自分を変えるきっかけにもなったと話す。
だが先日、奇しくも2度目の緊急事態宣言が出されることに。だれもが不安な現状がある。
経営者の男性が本音を漏らす。
「もしも罰則がなければ、店と従業員を守っていくため、通常どおり営業したいところですが……。今後は、昼の営業に切り替えることも検討していますね」
コロナの動向には注視しながら、楽しく生きる方法を模索していくしかないのである。
【Laugh Tale】
住:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-9くまもとビル 6F
電:0422-69-3476
料:1セット60分3000円飲み放題(ビール・焼酎・ハイボール・ソフトドリンク等)※税サ別
今後の詳細は「ポケパラ」で更新予定。
撮影/長谷英史
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マエザワ エロ本出版社出身、元ギャル男雑誌編集者。無類の外国人好き。趣味は「夜の国際交流」
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