横浜で生まれ育った記者。夜遊びを知ったのもこの街。出版社に勤めるようになってからは東京都内が活動拠点になったが、地元への愛は変わらない。いつか恩返しがしたいと思っていた。昨年から始まったコロナ禍。今、横浜の街はどうなっているのか。ずっと気になっていた。そこで、久しぶりに訪れてみることにしたのだった。
横浜駅に降り立ち、ぐるりと回ってみる。多くの酔客で賑わっている一方、休業中の店も少なくなかった。いったい、どこに行けばいいのやら……。思案していると、あるガールズバーの軒先で「姉妹店の『横浜NAVY』にて合同営業中」との貼り紙を発見。とりあえず、向かってみることに。
コロナ禍で大打撃も起死回生の「昼営業」
同店の入るビルは、横浜駅きた西口の繁華街・鶴屋町にあった。エレベーターの扉が開くと、船の舵輪の看板が目に入る。足を踏み入れると、そこは別世界!
ラグジュアリーな店内に、モデル級の美女たちが闊歩する。衣装は水兵をモチーフにしたもので、港町・横浜らしい。そのセクシーな姿に思わず見惚れてしまう。さっそく席に着いて乾杯だ。高級店さながらの雰囲気にもかかわらず、1セット60分2200円(13~20時)とリーズナブル。これまで数多くのガールズバーを取材してきたが、都内でもこのクラスの店はなかなかないだろう。それもそのはず。同店は横浜を中心に全国展開するキャバクラ大手プリンスグループが運営する。とはいえ、コロナ禍の影響は少なくなかった。スタイル抜群のれなさんに声をかけてみると……。
「じつはCAを目指していたんです。でも、航空業界が大打撃を受けて。就職先を考え直さないと」
ゴージャスな店内にモデル級の美女がズラリ昨年、緊急事態宣言が発令された際には、グループ全店が休業することに。店舗責任者の男性が当時をこう振り返る。
「ただ、このまま何もせずに待っているだけでは潰れてしまう。そこで、しっかりコロナ対策をしたうえで、この店だけは昼営業で開けさせてもらったんです」
女子大生のひなさんが話す。
「飲食店の休業などでアルバイトができるところも少ないなかで本当に助かりましたね。一方、お客さんには“横浜で遊ぶ場所に困ったらココに来ればいい”と認識してもらえたみたいです」
こうして横浜の街を守り続けた同店。状況に合わせて系列店と合同営業なども実施。その結果、なんとか持ち直したんだとか。
親しみやすい接客と思わず見惚れる美しさ
取材時は系列店のメイドさんも同じ空間で働いていた。コロナ禍ならではの光景と言えよう。さらに当日は、女子高生の制服イベントだった。あらゆる衣装の美女がフロアを行き来する。まさに、夢のような状態。横浜の底力を実感すると同時に、その良さを改めて再認識したのである。ちなみに先日は、「下向きになりがちな今だからこそ」ということで、夏を先取りした水着イベントが行われたらしい。これだけの美女が揃っているのだから、さぞ眼福に違いない。次回開催時には、絶対に横浜まで戻ってこようと誓う(笑)。今後もコロナの動向には十分注意しながらナイトライフを楽しんでほしい。
【横浜NAVY】
住:神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-16-6 レスポアール295ビル5F
電:045-548-3892
営・料:飲み放題60分2200円(13~20時)、3300円(20~22時)、4400円(22~翌5時)
最新情報はHPでチェック!
※営業時間や定休日が変更になる可能性があります。最新情報は店舗にお問い合わせください
撮影/長谷英史
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マエザワ エロ本出版社出身、元ギャル男雑誌編集者。無類の外国人好き。趣味は「夜の国際交流」
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